院生研について

早稲田大学大学院社会学院生研究会について

 

 生研(早稲田大学大学院社会学院生研究会)は1985年度に早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻(当時)に所属する大学院生を主体として組織された。その設立趣旨を要約すると、それは自主・自立の研究会開催をとおして<自由な討議の場>を形成すること、ならびにそれによって<社会学的想像力>を涵養することである。さらに1991年度には院生研機関誌『ソシオロジカル・ペーパーズ』を創刊し、以後は毎年度の刊行をかかさず継続してきた。

 今日に至るまで上の趣旨を引き継ぎ、社会学における専攻分野の異同のみならず、文学研究科の境界を超えて、早稲田大学大学院の他研究科や他大学大学院の研究科に籍を置く社会学徒も参加している。2018年現在、会員数は31名である。

 しかしながら、その自主的運営に参画するはずの文学研究科人文科学専攻社会学コース・博士後期課程在籍者は近年減少傾向にあって、必要最小限の運営体制でもって研究会開催と機関誌発刊とを継続しているのがその実情ともいえる。たとえば、草創期・全盛期に比較すると研究会の開催回数は大きく減少してきた。そこで、以前のハイレヴェルかつ自由闊達なありさまを理想としながら、各人よりいっそうの社会学的鍛錬と探究にもとづく会員相互の学的交流の深化を、院生研のめざすところとしている。


  酒井 宏明・清水 拓(2018年度幹事)


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