この度、IDDP2022/23年度 第8回勉強会の告知をさせていただきます。
近年クーデターが頻発するアフリカ諸国の背景や展望について、旧宗主国フランスとの関係性を交えながら理解を深めることのできる機会となるイベントです。
『クーデターと仏軍撤退から考える昨今の西アフリカ・フランス関係』
【日時】2023年5月27日(土) 9:30-11:00 (BST), 17:30-19:00 (JST)
【会場】オンライン(Zoom)*チケット予約をされた方に後日リンクを送付いたします。
【登壇者】武内進一 教授
【チケット】https://www.eventbrite.com/e/634576203507
【参加費】無料
【言語】日本語
【概要】
近年、西アフリカやスーダンにてクーデターが頻発しています。例えばマリでは2020年と2021年に立て続けにクーデターが発生しました。地域的なテロ組織による治安悪化や、旧宗主国フランスによる今までのアプローチの失敗としての面、ロシアによる情報戦の影響など複数の要因が指摘されています。さらにフランスは対テロ作戦をアフリカで以前から展開しきた一方、関係が悪化したブルキナファソやマリ等からの撤退が相次いでおり、その空白にロシアの民間軍事会社ワグネルが流入していることが報告されています。
こうした状況を踏まえ、昨今の西アフリカ・フランス関係の背景や今後の展望について、仏語圏アフリカに精通する武内進一教授をお招きして考えます。
【登壇者紹介】
東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター・センター長、教授。1962年生まれ。東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科修了。博士(学術)。1986年アジア経済研究所入所。中部アフリカフランス語圏諸国の政治経済を中心に研究活動を行う。1992~94年、コンゴ共和国、ガボンに滞在し、調査研究を行う。その後、ルワンダで短期滞在を重ねつつ、調査研究を実施。
国際協力機構研究所上席研究員、日本貿易振興機構アジア経済研究所アフリカ研究グループ長、同地域研究センター長などを経て、2017年より現職。
主要著作として、以下がある。
武内進一・中山智香子【編】『ブラック・ライヴズ・マターから学ぶ アメリカからグローバル世界へ 』東京外国語大学出版会 2022年3月15日 384頁
Shinichi Takeuchi ed. African Land Reform Under Economic Liberalisation - States, Chiefs, and Rural Communities. Singapore: Springer, 2021.
武内進一編『現代アフリカの土地と権力』アジア経済研究所(研究双書)、viii+315p、2017年.
西崎文子・武内進一編『紛争・対立・暴力―世界の地域から考える』岩波ジュニア新書 2016年.
武内進一『現代アフリカの紛争と国家―ポストコロニアル家産制国家とルワンダ・ジェノサイド』明石書店、464頁.2009年(第31回サントリー学芸賞、第13回国際開発研究 大来賞 受賞)