★11月3日(土)に2018/19年度第2回勉強会を開催いたしました★
今回は、エセックス大学、ヒューマンライツ・センターフェロー、藤田早苗様をゲストにお迎えし「開発とヒューマン・ライツ:国際機関の議論を中心に」をテーマにご講演頂きました。
三部構成となった今回のご講演の最初のパートでは、藤田様のこれまでのキャリアや、人権法に関わるようになった経緯についてお話し頂いたのち、人権と国連についてご説明いただきました。そもそも人権とは何なのか?というところに始まり、第二次世界大戦以降の歴史的・法的な変遷をたどりながら、国連人権機関について理解を深めることができました。第二部では世界銀行やADBなどの開発金融機関と人権との関わりが取り上げられました。そして第三部では、それ以前のパートでの理解を基盤としながら、視点を日本へと移し、原発や改憲、自由権規約委員会からの勧告など幅広い問題が検討されました。
今回の勉強会では一貫して”メディア”というのも重要なキーワードであったように感じます。特にこのようにイギリスで学んでいる間は、メディアが主たる情報獲得手段となります。こんにちの人権問題を理解するためには、適切なメディアリテラシーを身に着けることが重要であると強く認識しました。
お忙しい中、素晴らしいご講演を頂きました藤田様への感謝とともに、二週連続の開催にもかかわらず会場に足を運んでくださった参加者の皆様に重ね重ね御礼申し上げます。