ゼミ関連情報

2025年度　2年生の皆さんへ

2025/4/19執筆

河瀬ゼミ4期生 説明会資料

選考基準

定員は17人です（例年15人ちょっとと思います）。入ゼミ希望者が定員をオーバーする場合、以下の選考基準にしたがって点数を付けます。書類選考を実施しますが、以下の点をおさえて臨んでください。

1. 「なぜ、このゼミに入りたいのか」を説明してください

   • 最重要ポイントです

   • 申請書では必ず説明をお願いします

     • どういうことに興味を持っているのか、将来どういう仕事に就きたいのか、どういう能力を持っていたいのか、などなど、素直な動機を教えてください

2. 申請書に誤字脱字のないこと

   • 誤字脱字があると、入ゼミ動機の本気度を疑います

   • 本当に入ゼミしたいという気持ちがあれば、限られたアピールチャンスを無駄にしないようお気をつけください

Q＆A

• 教員への相談先：norik★fukuoka-u.ac.jp

  • （送信の際は、★を@に変えてください）

これまで回答した質問（前の大学でのものですが）：

1. GPAは選考に関係しますか？

   • 1-2期生はGPAを見ずに採用 / 不採用を決めました。

   • 0点台の人もいますし、3点台の人もいます。
     
     

2. 活動の厳しさについて、発表の回数、長期休暇の間活動などを教えてください！

   • 発表を課すときは、発表準備で頻繁に教員と連絡を取り合ってもらう必要があります。

   • 長期休暇中の活動ですが、読書感想文を提示したりです。

   • 長期休暇中にゼミを開くとしても（ゼミ合宿など）、自由参加 or ゼミ生間で予定調整します。
     
     

3. ゼミ合宿の行き先、コスト、期間、そして主な内容等を教えてください！

   • コロナ前は石垣島に行きましたが、色々大変でした。

   • 日程調整や、負担額など、希望があれば実施します！

   • 1-3期生とは、これまでのところゼミ合宿を行っていません。これは育児中のため。出張でも、大阪までは日帰りしています。
     
     

4. 希望する進路とゼミの内容が合致しません。

   • 希望する進路で、ゼミで学ぶことがどう活かされるか、よく考えてみましょう。

   • 本ゼミは公務員や教員ですとか、特定の専門職になるための勉強はしません。

   • ただし、専門職に就いたあと、活躍するための知識は身につくと思います。

教員の性格やゼミ活動でのルール

1. 沈黙は罰金なり。

   • 質問とかなかったら参加する意味ないと思います。

2. 自己中心的にゼミに参加してください。

   • 自分のためにゼミに参加してください。ゼミのためになにかしてほしいということは、殆どありません。

   • ここでいう「自己中心的」というのは、情けは人のためならず、みたいな話です。他のゼミ生たちとの関係を良好に築いて、長期的によい関係を作ることは、結果として自分自身にとってプラスになろうかと思います。

   • また、自分のためになると思えることでなければ、本気でやらないでしょうし、やる意味が薄いように思います。

   • ゼミ生とゼミ、教員とゼミ、いずれもWIN-WINの関係になれたらよいなぁと思います。

3. ゼミの文化は未構築

   • 教員自体、ゼミの運営というものをよくわかっていません。文化を作り上げていってくれればと思います。やりたいことがあれば、バンバン提案してください。

   • いまのところ、フラットな組織だと思います。役割が厳しく課せられるとかもありません。

4. 教員は会計・ファイナンスの研究が好きです

   • そういうことです。会計・ファイナンスのネタが好きなゼミ生とは、相当に意見交換をする機会があろうかと思います。
     
     

5. 履修してほしい科目

   • 経営財務論

   • 商学のための統計学・商学のための数学

   • 財務会計

   • 管理会計

   • ミクロ経済学

2年ゼミの目的・やること

1. まずはRの操作習熟

   • まずは導入してみる：『はじめてのRStudio エラーメッセージなんかこわくない』https://www.amazon.co.jp/dp/B07K2PD1TX/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

     • 参考書：『実証会計・ファイナンス：Rによる財務・株式データの分析』https://amzn.asia/d/dtAI6uO

   • たとえパソコンに慣れていなくても、プログラムをきちんと書けば（言われたとおりにすれば）Rは動きますし、実証分析を行うことができます。最初の壁を乗り越えることを目標にしています。

   • Rのコード自体を書くのは、ChatGPTでずいぶんと楽になりました。

2. その他、タイミングを見て以下の本を読んでもらおうと思っています。

   • 例えば、例年では全員に読んでもらっている本です（夏休み中の課題として）

     • 『改訂新版 書く技術・伝える技術 (スーパーラーニング) 』 https://www.amazon.co.jp/dp/B07VDTBQ9T/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_FEwTEb226HA9B

3. 3年生以降は日経ストックリーグに参加します！

   • https://manabow.com/sl/

担当教員の研究内容紹介―自社株買い

1. 担当教員の研究内容について説明します。教員は「教育者」の側面もありますが、一部に過ぎません。自分自身を「研究者」と自覚しています。そして、私は企業の自社株買いを研究しています。自社株買いとは、企業が自分の会社の株式を自ら買い付ける行為です。しかし、なぜこの自社株買いを研究しているのでしょうか？どこが面白いのでしょうか？

2. 答えの1つは、株価に大きく影響を与えるからです。皆さんが株式を買うとしたら、どんなときに買いますか？多くの方は、株価が安いときに買うはずです。安いときに買えば、その後の値上がりで儲けることができます。

3. 株価の値動きを知るには、企業の先行きについて多くの情報が必要になります。ここで、企業の先行きについて誰よりも詳しい人間がいます。企業の経営者です。

4. 自社株買いは、企業の先行きについて誰よりも詳しい企業自身によって株式が買われるわけです。投資家たちは、自社株買いを通じて、現在の株価が割安だと知ります。

5. そのため、自社株買い公表後には株式を買おうとする投資家が多くなり、結果として株価が高くなります。先行研究によれば、公表から1日で約3-4%値上がりします。

6. これ以外にも自社株買いは様々な目的に使われていることがわかってきました。私は、企業が何のために自社株買いを使うのかに興味を持って研究しています。

7. 研究では、引用数を伸ばしていこうと考えています。研究の引用数はGoogle Scholarを見ていますが、これが100件を超えるのが目下の目標です。引用数が伸びると、誰かの役に立てたんやなあという気になれます。引用数を伸ばすには、高品質な論文を書くことは当然ですが、加えて(1)評判の高いジャーナルに載せること、(2)英語で書くことは意識しておこうと思っています。
   https://scholar.google.com/citations?user=ZVGQNv8AAAAJ&hl=ja&oi=ao

正課時間外のゼミ活動（有志のみ、前任校の内容含む）

1. データサイエンス部（福岡大学では未実施）

   • Pythonを使って、日本証券取引所の分析コンペに参加しました。蓋を開けてみたら、株式というよりデータサイエンスのレベルが高すぎて、結局Pythonやらの勉強会となってしまった。

   • スクレイピング・テキストマイニングについて勉強会を開いていました。

2. 留学経験者 / 志望者の懇親会（福岡大学では未実施）

   • ゼミ内で、コロナ後の留学について話しました。

3. ゼミ卒業生によるキャリア講演

   • 2023年度には東京からゼミ卒業生を講師に招き、ご講演いただきました。

4. 研究補助のアルバイト

   • 論文のレビューをしてもらう

   • プログラムを書いてもらう

   • ゼミ内の勉強会で講師をしてもらう 他

   • 2期生・3期生からそれぞれ1名採用しています。

就職活動について

1. キャリアセンターをバリバリ活用してください！インターンシップ行ってきてください！

   1. 3年なったらガイダンス行け！

2. ゼミの活動で得られた経験や能力は就職活動や、ひいてはその後の社会人生活で大いに役立つことと思います。例えば上に挙げたコミュニケーション能力について、レポート提出やプレゼンテーションで身に付く能力がそうです。いずれ迎える就職活動では、自分を採用するべきである、と企業を説得することでしょう。

3. レポート提出やプレゼンテーションでは、相手に理解させる文章の書き方、発表の仕方について経験を積むことになります。そこで得られた能力は、就職活動でも大いに役立つはずです。エントリーシートや面接で、有能さを企業にアピールしましょう。