安全保障関連法の廃止を求める声明 ―福大教員有志声明・呼びかけ人一同―

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News : 福岡大学教員有志が、この度の菅首相による学術会議会員任命拒否に関する声明を発表しましたので、紹介させていただきます。(2020年10月25日更新)

詳細はこちらを参照ください。PDFはこちらからダウンロードできます。


行動 : 平和を愛する福岡大学人の会・第5回講演討論会「日本学術会議 軍事的安全保障研究に関する声明の背景」(2017年5月23日更新)

※詳細はこちらを参照ください。


署名 : 引き続き賛同を募っています!


本日、安全保障関連法案が参議院本会議で採決に付され、自民党、公明党、日本を元気にする会、次世代の党、新党改革などの議員によって賛成多数となりました。

通常国会として戦後最長となった今国会。審議をすればするほど法案の問題点が明らかになり、今国会での成立に反対する人々の声はついに6割を超えるに至りました

違憲性への懸念。自衛隊員やNGO等海外支援に取り組む人々の安全への懸念。戦争への懸念。国内外でテロの標的になるのではないかとの不安。自分の大切な人達の命が危険に晒されるのではないかとの不安。

政府・与党の説明は、そうした懸念や不安を拭うどころか、「いずれ国民も分かる」という言葉に象徴されるように、あるいはまた、公聴会当日に審議打ち切りを決定し、公述人の意見を議論しようとすらしない姿勢に象徴されるように、真摯に人々に向き合おうとするものではありませんでした。

人々は、そうした政府・与党の姿勢にNO!を突きつけました。それは大きなうねりとなり、日本中を覆っています。デモや集会、パレードが当たり前のものとなりました。政治を語ることはもはやタブーではありません。

民主主義が政治を国民の手に取り戻そうとしている。この夏、私達はそれを目の当たりにしたのではないでしょうか。それは、過激な活動でも生活を犠牲にした活動でもありません。誰かに動員されたものでも扇動されたものでもありません。一人一人が自分の気持ちに正直に声を出し、署名をし、あるいは路上に出て集う。権力も財力もない一人一人の、そんな真摯な意思表示と行動が巨大な力となり、社会を動かし、国会を揺り動かしているのです。

権力を縛る立憲主義。自分達で決める民主主義。命を守る平和主義。それらは誰も否定することのできない、日本に深く根差した尊い価値です。そのことが今ほど明らかになった時代があったでしょうか。

私達は決して歩みを止めることなく、進み続けましょう。

立憲主義、民主主義、平和主義を手に携え、安全保障関連法を廃止し、より良き未来へ。

2015年9月19日

*声明の趣旨を明確にするためにタイトルと本文を一部修正しました。(10月13日)

安全保障関連法案に反対する福岡大学教員有志の声明

呼びかけ人一同 石村 善治 (法学部 名誉教授)

井上 禎男 (法学部 准教授)

井上 亨 (理学部 名誉教授)

植上 一希 (人文学部 准教授)

宇加治一雄 (理学部 名誉教授)

小川 富之 (法科大学院 教授)

勝山 吉章 (人文学部 教授)

紙屋 正和 (人文学部 教授)

後藤 良宣 (薬学部 名誉教授)

佐藤 基治 (人文学部 教授)

中島 章子 (経済学部 教授)

西嶋 有厚 (人文学部 名誉教授)

畑中 久彌 (法学部 教授)

林 政彦 (理学部 教授)

東原 正明(法学部 准教授)

廣瀬 貞三 (人文学部 教授)

福嶋 義博 (理学部 名誉教授)

藤原 玄夫 (理学部 名誉教授)

寳来 和巳 (理学部 名誉教授)

松塚 俊三 (人文学部 教授)

森 丈夫 (人文学部 准教授)

山田 英二 (人文学部 教授)

横張 文男 (理学部 教授)

*五十音順