20thに向けて
20thに向けて
会場図面
集まった資料
FCA20周年、おめでとうございます!!2004-2005年の初代メンバーとして参加させていただきました、楠田→岩本→長尾知子です。能登さんに誘ってもらって参加したFCAは、大学と部活ばかりで狭く縮こまっていた私の宇部を、わんと広げてくれました。
FCAの思い出は色々ありますが、中でも「アトリエどま」で行われたグループ展が、一番鮮やかに残っています。当時の私は、沢山のことが解らなくて手に負えなくて、自分の中に入りきらなくて、びっくりしたり途方に暮れたりしながら、どうにか世界と折り合いをつけようと、絵を描き、写真を撮り、言葉を綴っていました。そんな中で、あの、重厚でも軽薄でもなく、少し閉ざされた、自由で温かい表現の場をいただけたこと、そして、あの短い一時期にFCAメンバーとして出会えた人々と共にあれたことは、とても有難く、幸せでした。展覧会以外でも、原井さんのお誕生日にみんなでメッセージを書き込んだトイレットペーパーを贈ったり、当時のメンバーが私の誕生祝いにとオリジナルの器を作成してくれたり、何やら色々、楽しかったです。あの時頂いた器達は、その後6回の引っ越しにも耐え、一つも欠けることなく、今でも我が家の食器棚にひっそりと鎮座しています。
今私は、精神科の病院で、内科医をしています。大人になってもまだ解らないことだらけの世界と折り合いをつけるため、今は専ら言葉に頼って生きています。私は無力で、言葉は時に何の役にもたたなくて、何度も愕然としながら、それでも私は言葉にしがみついています。でも、他の方法もあるんだった。まだ言葉になっていないことや、たぶん永遠に言葉にはならないこと、言葉では表現されえないことも、あるんだった。それをあの時FCAで、理解、まではいかなくても、「美術」をやっている人たちを見て、自分もやってみて、感じ取ったのでした。
FCA20周年のおかげで、忘れていたことを思い出させていただきました。ありがとうございます。FCAの活動がこれからも、そこに関わる人々の人生と、さりげなく鮮やかに融けあっていくことを、願っています。
FCA(おともだちコンテンポラリーアート)シャッター壁画活動20周年、心よりお祝い申し上げます。これまで多くのアーティストが関わり、街の風景を変えてきた貴重な活動の一端に、私たちも加わる機会をいただけたことに、改めて喜びと感謝の気持ちを抱いております。
特に、東亜大学大学院デザイン専攻在学中(当時)の矢吹君が取り組んだ壁画では、彼が描いた奇妙でユーモアに満ちた絵が、通りを歩く人々の視線を惹きつけ、笑顔を生んでいた光景が今でも鮮明に思い出されます。その瞬間、アートが街と繋がることの力強さを、改めて感じました。
さらに、原井先生から「新天町アーケードを活性化させたいので、ぜひ力を貸してほしい」と声をかけていただき、閉店したスナック店を活用したワークショップを企画させていただいたことも、忘れられない体験です。東亜大学芸術学部有志の学生たちが企画したものは店内に透明のビニールシートを張り巡らし、誰もが自由に落書きできる空間をつくり上げました。来場者は子どもも大人も分け隔てなく夢中で描き込み、気がつけば暗かった店内が、色と線に囲まれた温かい“絵の部屋”に変貌していました。その場にいた全員が、アートに触れる喜びを共有していたように思います。あの充実した時間をともに過ごせたことは、私自身にとっても、学生にとっても、かけがえのない経験です。そして、FCAの活動が持つ「人と街とアートをつなげる力」の大きさを、身をもって知る機会となりました。
20年という節目に、これからのFCAの活動がさらに多くのアートの活力を生み出し、街に新たな風と景色を生み出すことを、心より願っております。
東亜大学芸術学部アート・デザイン学科教授 川野裕一郎
この前何かで「17歳の頃の音楽が一番心に残る」って読んで、当時のCDを探しました。(Amazonで本体1円、送料320円という謎設定)やっぱりいい。なんであんなに特別なんでしょうね。記憶とはちょっと違ったけど、そのズレがまた新鮮で。
FCAのシャッターアート制作は、17歳じゃないけど、20代か30代の頃の話です。錦を飾るなんてことはできないけど、今の自分にできる最高のかっこいいものを描くんだーと、当時の友達をたくさん写真に撮ってたくさん鉛筆画を描いて。繊細で迫力ある作品を目指しました。よくある”っぽいもの”にしたくなかった。...どうですか?誰でも描き足せるように余白を作ってるのでじゃんじゃん描き足してもらって(僕は)構いません。
制作は、広島で会社員をしていたんで、土日や年末年始の休みに描きました。
寒くて暗いシャッターの前で描いていると、昔、商店街で似顔絵描きをしていた頃を思い出したりして。
でも実際は、暖房つけてもらったり、鍋に呼んでもらったり、ペンキの塗り方から、プロジェクターで下書きを写すコツまで、何もかもゼロから教えてもらって。描き足してもらったり。本当に、温かい助けがあったからこそできました。
友達が見に来てくれたり、差し入れをしてくれたり。それが本当にうれしかったのを覚えています。今思えば、あれはもう、一生に一回のことだったんだろうなあ。またみんなに会いたいです。
もうすぐ50歳。会社の商業イラストレーターとして23年やってます。これからもコツコツやっていきますので、僕らが作った絵本『迷路探偵ピエール』をぜひ手に取ってみてくださいね。
松原 大介 / IC4DESIGN