変数とは、数を入れる入れ物のことです。連立方程式を学習したころに「x」とか「y」とか使われたと思います。「x=3」であれば「xは3である」とみなします。VBAで使う変数とは、このx(xでなくてもOK。ただし制限はあります→後ほど解説)という入れ物を準備して、その入れ物に数字を入れるといったイメージです。
たとえば、
x=x+2
とVBAの中に記述した場合、この命令の前にxに3が入っていれば、この命令後のxの値は5になります。
xという表記は変わりませんが、中の値が変わるということです。
ちなみに、前述したx=3という命令はVBAのなかでは、xに3を入れるという命令になります。
VBAを作成する人によって、この変数の準備方法にバラツキがあります。個人的な見解ではありますが、VBAを作成するにあたっては準備した方が良いと考えます。
その準備方法はVBAの記述(コーディングと言います)の最初の方に、Dimという言葉を使って
例)Dim x As Integer
と、記述します。この例の訳は「整数-32,768 ~ +32,767の値を入れることのできるxという入れ物を準備します」という意味です。Integer→「整数-32,768 ~ +32,767の値を入れることのできる」という意味で、Integerの他にもたくさんありますが、ここでは割愛します(是非ググってください。「VBA 変数」でOKかと)
Excelではセルを指定する際に「C3」とかって使うかと思います。C3のセルは「右から3列目の上から3行目」にあたります。これをVBAで表記する際には
Cells(3,3)
と表記することで同じ意味となります。
ちなみに、
Dim x As Integer
Dim y As Integer
x=3
y=3
cells(x,y)="abc"
と表記すればC3のセルに「abc」の文字が現れます。つまり、「cells(x,y)」のx及びyは座標を表していて、セルの縦3番目横3番目と指定しているのです。xとy記述の順番は固定であって左が縦、右が横です。
このページの最初の行に、「xでなくてもOK。ただし制限はあります」とありますが、これはxをtate,yをyokoなどと表記してもよいことを意味しています。ただしx,y,tate,yokoはOKですが、VBAの中で事前に定義されている文字列は使えません。このページで言えば「Dim」「As」「Integer」などです(予約語という)。