放送大学 Web補助教材
Pythonの開発環境について
Google Colab
以下のWebページより最初のノートブックが表示されます。ノートブックの操作例が説明されています。まずは、セルへのコード入力や操作について慣れましょう。print("Hello, World") を試してみましょう。
以下は印刷教材「データ構造の基礎」のコードです。 ipynbファイル(IPython Notebook)。JSON形式です。 Jupyter notebookのファイルです。
Anaconda
印刷教材のコード例はシンプルなものが多く、Google Colabを利用するだけで十分です。コンピューターに慣れていない方は、無理にAnacondaをPCにインストールする必要はありません。
AnacondaはPythonの実行環境で、データサイエンスなどで使われるツールとライブラリーを提供しています。インストール方法は最新の情報をネットで検索してください。
以下はインストール(Ubuntu+Anaconda)に関連した備忘録的なメモです。(このまま実行してもインストールはできません。)
Linux版のGoogle Chromeのダウンロード(UbuntuにChromeをダウンロード、インストール)
https://www.google.com/intl/ja_jp/chrome/dr/download/
google-chrome-stable_current_amd64.deb
sudo apt install -y ./google-chrome-stable_current_amd64.deb
Linux版のAnacondaのダウンロード(UbuntuにAnacondaをダウンロード、インストール)
https://www.anaconda.com/download#downloads
Anaconda3-2023.09-0-Linux-x86_64.sh
chmod 755 Anaconda3-2023.09-0-Linux-x86_64.sh
./Anaconda3-2023.09-0-Linux-x86_64.sh
Linux版のAnacondaの実行(Anacondaで仮想環境の作成、確認、切り替え、アップデート、アップグレード)
conda create -n py311 python=3.11
conda info -e
conda activate py311
conda update --all
conda upgrade --all
教材コードのダウンロードと必要パッケージのインストール(コードをクローン、表示、Dir変更、必要パッケージのインストール)
git clone https://github.com/slzp6/DS2024.git
ls -l
cd DS2024
conda install --file misc/requirements.txt
Anacondaでよく使うコマンド(ディアクティベーション、アクティベーション、GUIナビゲーターの起動)
conda deactivate
conda activate py311
./anaconda3/bin/anaconda-navigator
その他(python, pylint, yapf)
gedit sample.py
python sample.py
pylint sample.py
yapf -i -vv sample.py
C言語の開発環境について
様々なOSでC言語のコンパイラーを利用できます。インストール方法はWebや書籍等を参考にして下さい。難しいという方は、オンライン・コンパイラーを利用して下さい。
オンライン・コンパイラー
オンライン・コンパイラーを利用すれば、Webページからコードをコンパイルし実行できます。
https://paiza.io/(手軽に短いコードを試す場合は便利です。)
Linux(Fedora、Ubuntu等)
gcc
clang
gccと関連のツールは、Fedoraでは、
$ sudo dnf group install "C Development Tools and Libraries"
Ubuntuでは、
$ sudo apt install build-essential
といったコマンドでインストールできます。
Windows
WSL2
Cygwin
MinGW
MSYS2
Microsoft Visual Studio
LSI C-86
オンライン・コンパイラー
一般的に、インストールの手間が無く手軽に利用できるのは、オンライン・コンパイラーです。もし、印刷教材にあるような短いコードを試す程度であれば、オンライン・コンパイラーで十分です。
国内では、次のサイトが有名です。 https://paiza.io/ja
Webページにアクセスします。
「コード作成を試してみる」 とかかれた緑のボタンを押します。
左上の「PHP▽」とかかれた緑のボタンを押して「C▽」を選びます。
コードを入力します。黒い部分がエディタになっています。例えば以下のコードを入力します。(半角・英数字で。)
「実行とかかれた緑色のボタンを押します。」そして、下の出力の部分に、「Hello」と表示されれば成功です。
#include <stdio.h>
int main() {
printf("Hello");
return 0;
}
エディター(メモ帳など)でコードを入力してから、コピー・ペーストなどをすることも可能です。
ただし、印刷教材のコードには、オンライン・コンパイラーで動かすためには修正が必要なコードがいくつかあります。例えば、ファイル処理関連のコード等。
WSL2
比較的、インストールが簡単であろうと思われるのが、Windows11やWindows10で動くWSL2というものです。
Windows11の場合
Windows 11でWSL2が進化、1コマンドで導入可能になっています。Web等でインストールの情報を収集して下さい。(2022年12月の時点で以下のページがわかりやすい「?」)
Ubuntuでは、 以下のコマンドで、システムのアップデート、エディタとgcc関連のインストール
sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo apt install build-essential
sudo apt install x11-apps
sudo apt install gedit
WSL2からWindowsファイルへのアクセスは、cドライブの場合は、 /mnt/c
WindowsからWSL2ファイルへのアクセスは、エクスプローラを開き、パスに \\wsl$
Linux
プログラミング専用のLinuxのPCを用意すれば、安定した開発環境となるでしょう。しかし、Linuxをインストールする手間が必要であったり、Linuxに関するコマンド等の知識も必要です。Linuxのインストールに関する書籍や雑誌などはたくさんあり、手順通りにやれば難しいわけではありませんが、ある程度、時間がかかるのはさけられません。
仮想化ソフトウェア・パッケージのOracle VM VirtualBox ( https://www.virtualbox.org/ )を使って、Winodws上にLinux環境などを構築することも可能です。
C言語について
C言語を学ぶのがまったく初めてという方は、以下の書籍が役立つでしょう。C言語の開発環境について、Visual Studio Community 2017を使った例が解説されています。最新版のVisual Studio Community は2022のため、本と表示が若干異なりますが、おおよその手順は同じです。
やさしいC 第5版 高橋麻奈(著者) SBクリエイティブ ISBN:978-4-7973-9258-6
https://www.sbcr.jp/product/4797392586/ https://r.binb.jp/epm/e1_53294_22062017164010/ 👀
Visual Studio Community の注意点としては、インストール後30日経過すると、起動時に「評価期間終了」が表示されます。ただし、試用期間終了後でも、有償ライセンスの購入をしなくても「Microsoftアカウント」にサインインすると使い続けることができます。通常は、「Microsoftアカウント」をWindows11インストール時などに利用している場合が多いので、問題はないと思いますが、これが気になる方は、他のコンパイラーを利用した方が良いでしょう。
Visual Studio Communityのインストールにはある程度十分なディスク容量が必要です。また、インストールは、それほど難しくはないですが、初めての方にはメニューやボタンがたくさんあり、C言語のコードを入力するまでの手続きが複雑に感じられるかもしれません。上記の書籍などに書かれた手順に従ってください。
(印刷教材のコードには、Visual Studio Community で動かすためには修正が必要なコードがいくつかあります。アルゴリズムとプログラミングの1章のscanf() → scanf_s() や、8章のunistd.hを利用したコードなど。)
2022年12月