概要
アクアライフの活動において様々な危険があるが、ここでは魚突き中の事故を防ぐための時間制度と万が一事故が起こってしまった際のことを考えた積立金制度に関して明記することとする。
時間制度
安全性の観点から2003年度よりMAX時間制度を取り入れているが、しかしMAX時間の解釈についてそれぞれ一致しない点があったので今回明記する。
MAX時間の設定:MAX時間は1ダイブ最大6時間までとし、会長、もしくは遠征中の最高責任者が海況・天気などを考慮し設定する。
ダブルMAX制度:設定されたMAX時間の30分前にはエントリーポイントから見える範囲まで帰ってくること。しかしポイントによっては見える範囲がかなり狭い場合、もしくは海況によっては潜っているメンバーの目視が難しい場合があるためペナルティーは設けない。
ペナルティー:最終MAX時間に事前に決められた集合場所(エントリーポイント・駐車場所)いなかった場合、ペナルティーとして次回のダイブを禁止する。
<例>
メンバーAが第1回鶴岡遠征でMAXオーバーした場合、Aは次回遠征に参加することは許可されるが、潜ることが許されない。長期遠征中であれば翌日潜ることが許されない。また複数回MAXをオーバーしたならばその累計回数分だけ潜ることが許されない。
MAXオーバーを何度も繰り返し反省の色が見られなければ、危険人物とみなしAQUA-LIFEから除名を検討する。
積立金制度
目的:莫大な損害賠償金が発生するような重大な交通事故、もしくは生命に関わる重大な海難事故の際に当事者の負担軽減のため。
集金、管理毎年12月に山形大学に所属する会員から一人当たり3000円を集金する。集金された積立金の通帳は現役の会計が管理するが、積立金を使用する際は現役のみでの判断で使用することは認めない。積立金を使用する際にはOBとよく相談し、前年の三役全員の承諾を必須とする。
現在の積立金額 716,362円 (平成28年4月時点)
積立金の使用例
<使用例1>
莫大な損害賠償金が発生するような重大な交通事故。
遠征中に、サークルメンバーAが運転する車が、路肩に駐車中だった新車のレクサスに激突し、全損させてしまった。幸い怪我人はいなかった。事故車の名義人は運転していたA、任意保険もAだった。事故の原因も路面が濡れていたことによるスリップで、走行も法定速度内で、個人の過失とは認められないものであった。以下の費用がかかることが判明した。
1. レクサス所有者Bも遠方から観光に来ていたため、Bが帰宅するための旅費:5万円
2. レクサスの新車車両代:約1200万円
3. 納車に1か月かかるため、Bの一か月間の代車費用:30万円
4. Bがディーラーから代車を受け取るまでに1日かかり、その日は出勤することができないため、1日分の給与相当の慰謝料:**万円
5. 事故に対する慰謝料:**万円
合計 約1,200万円以上
上記の金額を遠征参加者だけで支払うことは不可能であり、遠征に参加していないメンバーを含めサークル全体で支払うことも不可能である。また、積立金もそこまでの額には達していない。そのため、Aが任意保険で賠償を行った。保険会社のシミュレーションにより、次年度からのAの任意保険の等級は二つ下がり、年間の支払額は約3万円増えること、元の等級に戻るには5年かかり、その間に元の支払額から上乗せされる支払額は総額15万円であることが分かった。したがって、積立金からAに15万円を支払った。
<使用例2>
生命に関わる重大な海難事故
鹿児島遠征中に参加メンバーCが死亡するという海難事故が起こった。東京在住のCのご両親が鹿児島に行き、Cの遺体とともに帰京、東京の実家にて葬儀を行った。遺体捜索に関する費用は発生しなかった。OBおよび現役から葬儀用の花輪を送り、告別式参加者は個別に香典を渡したが、それらとは別に、ご両親の旅費などに充てる名目で積立金から50万円を渡した。
以下は積立金の使用に適さない例である。
<適さない例1>
使用例1とほぼ同様のケースであるが、事故の原因が運転手の居眠りに運転であった場合。居眠り運転に至ったのは、運転中の休息が満足に取れないような無理な遠征のスケジュールだったと考えられたためと考えられた。これは、運転者個人の過失でもあるが、遠征隊全体の責任とも言える。そのため遠征費の適用は不適当であり、運転者の次年度からの5年間の任意保険料15万円は、遠征参加者全員で負担することとなった。 ※事故の原因が個人の過失であっても、死亡者が出るような重大な事故であった場合には、積立金の使用を認める。
<適さない例2>
遠征中に参加メンバーDが車をガードレールにぶつけ、バンパー交換代が10万円、車ボディ板金代が10万円、合計20万円の修理費がかかることになった。事故の原因はD個人の過失によるものであるため、積立金の使用は不適当とみなし、遠征参加者全員で費用を割り、修理を行った。ここでいう車は自身の車、レンタカーどちらにも適用される。