【詳報】火山災害と古代社会(秋田考古学協会設立60周年記念研究会)
投稿日: Oct 19, 2015 12:30:3 AM
秋田考古学協会設立60周年記念研究会を下記のとおり開催します。
火山災害と古代社会
日時:平成27年11月28日(土) 13:00~16:30 参加費無料、申込み不要
会場:北秋田市文化会館ホール(ファルコン、北秋田市材木町2-3)
主催:秋田考古学協会
共催:北秋田市教育委員会 後援:大館市教育委員会 能代市教育委員会
基調講演「火山学者が語る十和田火山噴火」
林信太郎 秋田大学教授
報告「胡桃館遺跡からみる米代川流域の古代社会」
榎本剛治 北秋田市教育委員会
特別講演「開聞岳噴火と古代社会」
鷹野光行 東北歴史博物館長(お茶の水女子大学名誉教授)
【趣旨】
日本国内で過去2,000年間に発生した火山噴火で最大規模とされるのが、青森県境にある十和田湖(火山)です。本年は915年とされる十和田火山噴火から1,100年となります。火山噴火により生じた噴出物は平安時代、当時の人々の暮らしを壊滅的な状況に追い込みました。しかしながら、考古学的な調査研究では、被害地域の集落(ムラ)は比較的短期間で再興を遂げていることも判明しつつあります。
一方、十和田火山噴火を遡ること約40年前には南九州・鹿児島県の開聞岳が噴火しています。ここでも噴火により古代のムラが埋没したものの、災害後の復旧活動が発掘調査により具体的な形で復元されています。
秋田考古学協会は1955年に設立され、本年60周年を刻むに至りました。いわば区切りの年であることを十和田火山噴火1,100年の節目と重ねあわせ、「火山災害と古代社会」をテーマとした研究会を開催します。火山学者と考古学の専門家による講演や報告を通して、火山噴火の実態と災害に向き合った地域社会の様相や古代の人々の行動を南九州の事例も交えながら学習してみませんか。