赤間の脳のpialファイルをCAD用に変換したstlファイル、stl.tar.gzを用いて脳の3D印刷をする方法です。機械系・葭田貴子先生の研究室にいろいろと教えていただきました。
赤間の脳のCADファイルは希望者には差し上げます。メールをください。
pialファイルを作る方法は註に書いておきます。SPMなどが使っているNiftiやAnalyze(hdr, img)を介しては作成できません。
FreeSurferというフリーのソフトウェアをインストールする必要があります。
これには、マシンスペックと時間が必要です。
ファイルの読み方。
.pial:脳膜のボリュームデータ、標準的な3次元の脳データです。
.white:白質のボリュームデータ、pialから一番外側の皮を一枚剥いだ状態のデータです。
rh.とlh.はそれぞれ右脳、左脳を表しています。
CAD用にできあがったstlファイルを閲覧しましょう。
stlファイルはそのまま3Dプリンターにかけられますが、相当のスペックを持った3Dプリンターでないと難しいかもしれません
(この辺は赤間に知識がない)
stlファイルは、先生が費用を払えば、技術部に持って行くと3Dプリンター出力してくれます。
どんなものかイメージするため、
linux上で
tar xfvz stl.tar.gz
コマンドを使いstlを展開してください。
stlファイルの閲覧には、CADのviewerが必要です。
たとえば、MeshLab
http://meshlab.sourceforge.net/
からダウンロード、インストール
http://keisawada.com/MeshLab/meshlab.html
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註:脳画像解析プログラムFreesurferでCAD用のstlファイルを作る方法
FreeSurferでT1強調画像(機能画像、構造画像)をpialと言う形式に替えてください。
SPMでDicom Import(hdr, imgに変換)するのではなく、DICOMのまま、FreeSurferでpialファイルに替えてください。
この辺は、FreeSurferのサイトを見ればわかると思います。
そして、recon-allしてmris_convertでpialからstlを作る
デモ版としてFreeSurferに入っているbertの脳画像を使う例を紹介します。
sudo chmod -R a+w $FREESURFER_HOME/subjects/bert
でpermissionを指定します。
デモ版
/Applications/freesurfer/subjects/bert/surf
を利用
mris_convert /Applications/freesurfer/subjects/bert/surf/rh.pial rh.pial.stl
Pial ファイルはrecon-allで自動生成されるcsfを除いた画像です。
Meshlabでstlファイルは表示可能です。フリーでCadが見られます。
私のホームページの画像はこのような方法でつくられたものです。