この記事はSimutrans Advent Calendar 2025に参加しています。
みなさんこんにちは、ahakuokuです。
今回は、「サルでもわかるNS運営」というテーマで、誰でもできるNS鯖の立て方を説明しようかと思います。
なお、本記事では技術的な項目について説明します。トラブルの対応などには触れませんので予めご了承ください。というかむしろ教えてください
また、最近ありがちなVPSなどのレンタルサーバーによるサーバーの立て方は解説しません。
Windowsにおいて自宅などに鯖機を設置して運用する形態について解説します。
サーバーを立てるにあたって、いくつか前提条件もありますので、ご説明します。
ルーターの設定画面にアクセスできないと、サーバーを立てることはできません。
特に、集合住宅の場合や実家暮らしの方の場合は、確認してから本記事を読み進めることをおすすめします。
ルーターの設定方法などは機種によって異なりますので、「(お使いのルーターの機種名) 設定方法」などのワードでご自身でお調べください。
Simutransのインターネット通信自体はそこまで速度を要求するものではありませんが、同時にそのネット回線で他の事をすることも考えると最低でもダウンロード側が100Mbpsぐらいはあった方がいいでしょう。
そこらへんの光回線であれば、最低限この程度の速度は出るので問題ありません。
よくわからない方は「スピードテスト」でググって、結果がダウンロード100Mbps以上であれば問題ないでしょう。
○○Kbpsと出たらシムトラの通信に耐えることはできないでしょう。
先ほども申し上げましたが、ルーターの設定方法は機種によって異なるため、この場で具体的な設定方法を解説することはしません。
ただし、ルーター側で「固定IPアドレス設定」と「ポート開放」と「IPv6の無効化」の設定を行いましょう。
固定IPアドレスの設定は、ネットワーク内部のIPアドレスを固定するもので、外部からの接続に使うIPアドレスを固定するものではありません。
Simutransで使用するデフォルトのポートは13353ですが、自由に変えられます。
ネットワーク内部側のポートと外側のポートはまた別に設定できますが、特段事情がなければ両方とも13353にすることをおすすめします。
また、開放するポートはTCPポートです。
IPv6の設定を有効にしながらサーバーを開けると、Simutransの仕様上接続先を入れた後のサーバーのデータ取得に極めて時間がかかります。
IPv6の設定を無効にするのはこのためです。
次に、セキュリティソフトのポートを開放します。
通常、こちらも先ほどと同じようにTCPポートの13353番を開けます。
具体的な設定方法ですが、これもものにより設定方法が様々なため、具体的な設定方法は解説できません。
「(セキュリティソフト) ポート開放」などでググるとたいていの場合はヒットします。
昨今では、Windows標準機能のファイアウォール(後程解説します)と連動して、セキュリティソフト側での設定を不要にしたものもあるようです。
Windows標準機能の「Windows Defenderファイアウォール」のポートを開放します。
本作業に入る前に、サーバー用に使うSimutransの実行ファイルの場所を決めてください。
Simutransには、サーバー用プログラムという概念はありません。いつもSimutransをプレイする際のexeファイルと同じものをコピーしましょう。
まず、Windows Defenderファイアウォールを開きます。
次に、「受信の規則」をクリックします。
次に右側にある「新しい規則」をクリックします。
このまま「次へ」をクリックします。
サーバーがあるファイルのパスを指定し、「次へ」をクリックします。
そのまま「次へ」を押します。
「パブリック」のチェックを外してから「次へ」を押します。
適当な名前を入れてから「完了」を押します。
以上にてポート開放は完了です。
あとは普通にSimutransを起動し、用意したマップとPaksetでサーバーを始めるのみです。
Simutransを起動し、マップを読み込む際に「このゲームをサーバーとして開始します」にチェックを入れてマップを読み込みます。
すると、サーバーが始まります。
サーバーを開けたら、接続先を周知しましょう。
こちらのサイトに書いてある数字の羅列が外部からの接続先です。
なお、この数字の羅列ではサーバー機器のあるネットワークからは接続できません。
ネットワーク内部からは、先程設定した固定IPアドレスで接続してください。
サーバー側とクライアント側が同じ機器であれば、127.0.0.1でも接続できます。
拙作「らくらくNS+」を利用することで、サーバークラッシュ時の自動再起動、一定時間ごとのオートセーブなど、より高度なサーバー制御を行うことができます。
pythonのインストールなどある程度高度な作業は必要ですが、よりよいサーバー運営ができると思います。
導入方法など詳しいことは、こちらをご覧ください。
今回は、Simutransのサーバーの立て方について解説してみました。
みんなでシムトラをやりたい…でもやり方がわからない…という方でも、誰でも立てられるように本記事を書いたつもりです。
本記事が皆様のお役に立てればと思います。
では、楽しいSimutransライフを!