この記事はSimutrans Advent Calendar 2024に参加しています。
みなさんこんにちは、ahakuokuです。
今回は、これからSimutransを始める方向けに、OTRPの導入方法について解説します。
Simutransをこれから始める方にとっては「OTRPって何?」となると思います。
OTRP自体の詳しい解説はこのへんの公式ドキュメントを参照していただきたいのですが、今の段階では「普通のSimutransにいろいろと便利な機能を追加した改造版」程度の認識で問題ありません。
では、早速ですが本文に移っていきます。
現在、OTRPではとりあえず落としたものを解凍するなりインストールするなりして起動すれば動くような環境は配布されていません。
このため、先に本家をダウンロードしてその環境にOTRPを入れるという手順を踏む必要があります。
また、Steam版のDLC扱いでOTRPがありますが、メンテナンスされていません。
2024年12月時点での最新版はv42_0_1ですが、Steam版のOTRPはおそらくv20台で更新が止まっています。
また、Steam版にOTRPを導入しようとしてもそのまま起動させることはできません。
OTRPは2024年12月時点でセーブデータの本家(Standard)最新版との互換性はありません。
また、2024年12月時点でOTRPのデータを本家版に戻すことも恐らくできません。
機能としてはありますが、長らくメンテナンスされておらず恐らく使えません。
まず、Simutrans Standard(本家版)の122.0のページに行き、OSに合ったバージョンをダウンロードします。
Windowsの場合は、一応sdlと書いてない方をおすすめしますがたぶんどっちでも変わりません。
次に、OTRPのダウンロードページに行き、OSに合ったバージョンをダウンロードして実行ファイルを放り込みます。
これでやっと起動できる…わけではありません。
まだ一つ大事な作業が残っています。Paksetのインストールです。
「Paksetとは何ぞや?」という話ですが、現段階ではゲームのグラフィックやゲームバランスを決めるものであるという認識で大丈夫です。
Paksetを跨いだセーブデータの互換性は基本的にありません。
代表的なものとして、Pak64、Pak.nippon、Pak128、Pak128.Japanの4つがあります。
それぞれのダウンロード先を箇条書きにすると次の通りになります。
・Pak128.Japan(エクスプローラーでは解凍できません。7-Zipのようなソフトを使ってください。)
代表的なものはこの4Pakでしょうか。お好きなPakをお選びください。
Paksetのそれぞれの特徴は日本語化Wikiと呼ばれる代表的なWikiを見ればわかると思います。Paksetの解説ページはこちらです。
これで一応は起動できるようにはなりましたが、OTRPには必須級の便利ツールがあります。
それがribiarrowで、これは道路の接続向きを表示してくれるものです。ダウンロードはここからできます。
ダウンロードした後は、Pakのサイズに合うものを導入し、pakフォルダの中にあるmenuconf.tabにsimple_tool[37]=,:と記載してください。
ここまで出来たらOTRPの導入は完了です。いざ起動してみましょう。
操作方法はSimutrans Standardと大差ありません。是非OTRPの世界を堪能してください。
OTRPの導入は大変だと思いますが、導入するだけの価値は間違いなくあるほどの大作です。
改善された追い越しAIを活用して自動車だけでプレイしてみたり、ダイヤ機能で凝ったダイヤを組んでみたり、範囲設置機能で凝った街並みを作ってみたり…
プレイスタイルは多種多様です。もしわからないことがあったら公式ドキュメントを見てくださいね。
それでは、ここまで閲覧いただきありがとうございました!
(2024/12/01 0:11 ミスを修正しました。)