特別講演

西成 活裕 氏

東京大学先端科学技術研究センター教授



講演題目

群集マネジメント研究の最前線 ~コロナ、オリンピック、そしてイグノーベル賞~

人流に関する研究は近年のAIの進展等で飛躍的に広がってきた。高精度の群集センシングからシミュレーションによる群集行動予測、そしてナッジ理論を活用した群集制御など、様々な研究が世界的に行われている。そしてコロナ禍でのソーシャルディスタンスの確保や安全なイベント開催など、群集制御に関する社会の関心も極めて高くなってきている。そのような中でJST未来社会創造事業にて群集マネジメントに関する研究を立ち上げ、現在多くの関連事業者と科学的な人流制御について取り組んでいる。この内容を紹介するとともに、東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会で準備に関わった経験、そして人流研究でイグノーベル賞を受賞した話題など、人流研究に関する最新の話題について講演する。