すこやかな子どもを育てる会とは
「すこやかな子どもを育てる会」は、平成9年度に設立されました。今年度で26年目を迎えます。猿橋小学校、住吉小学校、猿橋中学校の児童・生徒の健全な育成を願い、保護者・地域の方々の大きな支えのもと、地域一体となって、活発に活動が展開されています。
設立総会時の趣旨説明を紹介します。
近年の社会の大きな変化の中で,価値観が多様化し、様々な考えをもった地域住民によって構成されている地域社会も変化してきております。
また、その中で生活する子どもたちの状況も大きく変化しております。コンビニの出現や塾での学習などで夜遅くまでの生活時間帯が普通となり、大人の目が届かない所で子どもたちが活動するという状況が現れてきております。地域での住民や子どもたち同士の結びつきも希薄化する傾向があり、ともに助け合って地域の子どもたちを育てていこうという意識も薄れてきているのが全国的な状況と言えます。
そのような中で子どもたちは、対人関係の在り方、困難を乗り越える力、目的意識をもつことの大切さを十分に学ぶ機会をえず、それが様々な問題状況を生む要因になっているという指摘もあります。
子どもたちの中には、心の居場所を見失い、拠り所を見出せずに、非行に走るという例も見られます。テレクラの出現、援助交際、薬物乱用などはその典型といえるのではないでしょうか。
少年を取り巻く各種の社会環境が益々厳しさを増す中で、従来から少年に対する非行防止と健全育成活動が国・自治体・関係団体を中心に推進されているところでありますが、新発田警察署管内においては、少年非行の状況が昨年同期に比べて学生生徒を中心に非行が大幅に増加しているという実情があるということであります。
(中略)
もとより、少年非行の絶無を期し、子どもたちを心身ともに健やかに育んでいくには、少年に対する非行防止と健全育成のための活動が真に実効を奏し、継続的かつ永続的に推進される必要があります。
そのため、本年度から、新発田警察署の推薦を受けて、子どもたちを非行から守り、健やかに子どもたちが育つ環境整備を行うために、健全育成パイロット事業を推進することとなりました。
実効ある事業を推進するためには、皆様のお力をお借りしなければなりません。皆様からお集まりいただいたこの会を「すこやかな子どもを育てる会」として、これからの事業推進の母体としてまいりたいと存じております。
(平成9年 設立総会において、猿橋中学校教頭が代読)