投稿日: Sep 12, 2011 12:12:58 AM
報告者-平山大輔
津波による甚大な被害を受けた東松島市にあります私立野蒜幼稚園の園児20名、教職員4名をキャンプに招待しました。
震災で園児とその家族、職員の家族などたくさんの方々が亡くなり、また50名ほどいた園児と教職員が半分に減っています。
また、公立でない為、園舎施設を確保できず、震災後3度移転しながら、現在は鳴瀬庁舎裏の松島洋装という企業の部屋一部を間借りして、教育活動をすすめています。
【キャンプ概要】
日程-2011年9月6日(火)~8日(木)
宿泊-岩手県八幡平市安比高原 ホテルアネックス
内容-スタンプラリー、ブナ2次林散策、野外炊飯、搾乳体験、バターづくり、創作活動、虫取りなど
震災後、屋外で思い切り遊べなかった園児たちにとって、この3日間は非常に思い出に残る楽しい体験であったと思われます。
動物たちと触れあい、高原を走りまわる子どもたちからたくさんの笑顔が見られました。
また、園児たちは初めて親元を離れ、3日間グループリーダーの援助を受けながら、できることは自分で行い、責任感と生きる力を身につけるきっかけをつくる場ともなりました。
野蒜で生活を続けることを選んだ子どもたちが近い将来、間違いなく野蒜復興の大きな大きな担い手となることでしょう。
最終日、野蒜幼稚園での解散時、涙する園児がいました。誰もが、やっと母と会えた安堵感と思っていたのですが、リーダーとのお別れ、キャンプ終了の悲しさがじわじわとこみ上げ、溢れる涙となったようです。
園児たちの逞しさや豊かな心に感動させられる一面でした。
ほとんどが応急仮設住宅で生活をしている園児たちですが、YMCAでは物資支援だけでなく、園の教育活動に関わり、お手伝いをしていければと考えています。