投稿日: Apr 18, 2011 5:17:31 AM
報告者-平山大輔
3月11日の東日本大震災により甚大な被害を受けた野蒜小学校の子どもたちにレクリエーションの活動支援を3月31日より開始し、鳴瀬第一中学校及び南郷体育館にて4度実施してきた。将来、野蒜復興の担い手として大きな活躍を期待される子どもたちが家族や避難所の方々のために食事づくりを行った。
<日時> 2011年4月15日(金)10:30~14:00
<会場> 東松島市立鳴瀬第一中学校 武道館駐車場
<内容> 野蒜小学校児童と一緒に炊き出しを実施(牛丼、焼きそば、鳥スープ、漬物)
<参加> 野蒜小学校児童とその兄弟30名、ボランティア23名
<対象> 児童の保護者、武道館にて避難生活をされている方々、地域住民の方々、野蒜小学校教諭などおおよそ60名
牛丼、焼きそば、鳥スープ、漬物に使われた全ての食材、水、ガスを仙台YMCAと日頃よりお付き合いのある企業、個人のみなさまから寄贈いただいた。
また、野蒜小学校木島校長を始め教職員、避難所を運営されている菅原さんを始めボランティアのみなさまにご理解ご協力を賜り無事実施することができた。
野蒜小学校の子どもたちとの明るく楽しい賑やかな食事づくりはあっという間に終わった。子どもたちがにこやかに料理を運ぶ姿に、野蒜復興への兆しが見えた。
野蒜の方々とお付き合いをしていく中で、地震発生当日の津波による恐怖体験を多くの方々から聞けた。誰もが口にする、「現実と思えない光景」が野蒜にはあった。
今なお野蒜の町では、自衛隊による瓦礫撤去や行方不明者の捜索が行われており、生活をしている人影はまったくない。
いよいよ子どもたちの学校生活が始まろうとしている。21日(木)から鳴瀬庁舎3階に市のバス送迎によって、多くの子どもたちが集まることになった。YMCAでは、学校再開まで「がんばろう!のびるっ子」を続けていくことになっており、次回20日(水)を第1期支援期間とし、今後も継続して、活動を行っていく。
学校が始まれば、友だちと毎日会い、先生と学び、外で元気よく遊ぶ環境が戻ってくる。YMCAの役割がひとつ減り、私たちにとっては子どもたちと会えなくなる寂しさは残るが、子どもたちの本来の生活リズムに戻ることの喜びをボランティア一同感じて、活動を行っていきたい。
河北新報に野蒜小学校に関する記事が掲載