投稿日: Jun 22, 2011 7:43:9 AM
毎年、仙台YMCA国際ホテル専門学校と仙台YMCA国際製菓学院の学生が授業の成果を披露する模擬披露宴を2月に実施していますが、今年度は、東日本大震災で被災したカップルの挙式と披露宴にしようと準備を進めています。この企画が地元の河北新報6月20日【月】の夕刊に掲載されましたのでご報告させていただきます。
以下河北新報記事より・・・
被災カップルの結婚式を企画するのは、同校ホテル科で選択科目の「ブライダルプロデュース」の授業を受ける2年生の有志12人。毎年、授業の成果を披露する模擬結婚式を行っている。
同校の高橋道彦講師が本年度最初の授業で「被災地にできることは何か」と問い掛けたのがきっかけ。ホテル科2年の島貫裟千さん(19)が、石巻市のいとこ菅原(旧姓阿部)志乃さん(21)の挙式を提案した。
志乃さんは、同じ宮城県南三陸町出身の高校の同級生浩太さん(21)と秋以降に式を挙げる予定だったが、津波被害で志乃さんの両親や親類が自宅で暮らせなくなったこともあって、実現が難しくなった。
志乃さんはアルバイト先の石巻市で被災後、宮城県柴田町の島貫さんの自宅に身を寄せていた。
いとこからの挙式の提案に2人の両親も快諾した。挙式と披露宴を来年2月17日、青葉区の仙台市民会館展示室で行うことになった。
2人は5月16日に入籍。仕事の合間を縫って学校を訪れ、ブライダルプロデュースの「生きた教材」になっている。今月の授業では、出席者数や衣装のほか「式は人前式でどうか」「送迎はどうするか」といった内容について意見交換した。
「両親が笑顔になれる式にしたい」と志乃さん。浩太さんは「ウエディングドレスを着せたかった。ひととき震災を忘れ、楽しく過ごせる式にしたい」と語る。
式の費用は最小限にする方針で、系列の仙台YMCA国際製菓学院が披露宴のデザートや引き菓子を提供するほか、秋に行う学園祭の模擬店などで生徒が衣装代や花代を工面する計画だ。
提案した島貫さんは「会場は結婚式場ではなく、私たちもプロではない。だけど、それを超えるいい結婚式にしたい」と意気込んでいる。・・・以上
学生たちは模擬披露宴・結婚式ではなく本当の披露宴・結婚式を作り上げるために、今までYMCAで学んできたホスピタリティ、専門知識と技術を総動員し準備を進めています。彼らは、YMCAが大切にしている四つの価値(思いやり、誠実さ、尊敬心、責任感)を意識し、人の幸せを自分の幸せのように祝福しようとしています。この動きが、多くの人たちの共感を呼び、様々な支援の輪が広がっています。贅沢ではないけれど、新郎新婦とその二人を祝福する人たちと一緒に最高の結婚式・披露宴を作り上げたい!思いは一つ!!