投稿日: Apr 08, 2012 2:57:6 AM
報告者-黒田敦
山元町中学生対象とした「ともにいこうキャンプ」の報告が、神戸YMCA坂本孝司氏から届きましたので掲載いたします。
仙台YMCA東日本大震災支援対策室からも、全面的にご支援頂きました三菱商事株式会社様、
ならびにご支援頂きました多くの企業の皆様、そして、キャンプの企画・実施をして頂きました神戸YMCAにも
この場をお借りしてお礼申し上げます。
以下、届いた報告です。
2012年3月27日(火)~30日(金)3泊4日、
山元町の中学生男女16名と、神戸、啓明学院中学校の男女16名の子どもたちを
対象としたキャンプ、三菱商事YMCAフレンドシップ・キャンプ「ともにいこうキャンプ」
(神戸YMCA企画・実施)が行われました。
27日(火)に山元町中央公民館に集合し、貸切バスで仙台空港まで移動。
初めて飛行機に乗るメンバーも多く、緊張の面持ち。
神戸YMCA坂本、及び2名のリーダーで引率をし、伊丹空港へ降り立ちました。
今回のキャンプの活動グループは、男女混合で構成。神戸の子どもたちは何とか
楽しんでもらいたい、何かしてあげたいというスタンスだけど、いろいろ聞きたいことも
あり、どうしていいか分からず・・・・。山元の子どもたちは、関西の勢いあるノリにとまどい
ながらどうしていいか分からず・・・。
27日(火)の1日目は、
天保山で、自分であげる串カツを頂きました。
グループごとテーブルに着き、選んだ食材を自分で揚げて食べる。
初めてという子どもたちも多く、緊張をほぐしながら楽しく食事をしました。
食後は、吉本へ。漫才と新喜劇を鑑賞。みんなで笑いを共有し、アイスブレイク。
山元も、神戸もみんな同じ中学生。交流を進める前に、スタートラインを一緒にする
機会としました。
28日(水)の2日目は、阪神淡路大震災のことを学ぶために、「人と防災未来センター」へ。神戸の中学生も体験したことのない阪神淡路大震災。事前研修もした神戸の中学生にも新たな気づきがあったようです。南京町から神戸市役所、東遊園地と、被災した当時の写真をもって歩きながら、ワークをしました。東遊園地では1.17希望の灯りも訪れました。山元の子どもたちは、自分たちが大変だったように、神戸の人たちが大変だったことがわかった。ここまで復興している神戸を見て勇気が湧いた。
これからも災害は起こる。そういう時に支えるようにしたい。という子どもたち
の思いを聞くことができました。
夜は、六甲山にあがり、100万ドルの夜景を楽しみました。
29日(木)3日目は、1日グループごとに自由散策をしました。
異人館、王子動物園、ハーバーランド、ポートタワーなどの神戸らしい
ポイントを訪れたり、阪神淡路大震災で被害の大きかった長田の地域
を訪れたり・・・。グループごとで計画を立てて、回りました。
この日の夜は、宿舎でキャンプの振り返りをしました。
互いの思いが多く語られました。涙するリーダーと子どもたちが、お互い
を思う気持ちをはき出しながら、ともに生きていくことを考えました。
お互いのために出来ることは何かを考えました。
最後は、また必ず会うことを約束して・・・。
この日の夜は翌日の別れを惜しむように、夜遅くまで、子どもたちは語り
あっていました。
30日(金)最終日、全体写真の撮影をし、宿舎を出発。
伊丹空港で、神戸の中学生は、山元の中学生の出発を見送りました。
これまで、活動をともにしてきた仲間からのサプライズプレゼントもあり、
涙、涙のお別れでした。なかなかゲートを通らない、通りたくない子どもたち
の姿は、このキャンプが子どもたちをつなげてくれた機会となったことを
実感しました。伊丹空港を旅立ち、仙台空港へ。仙台空港から山元町中央
公民館で無事解散をしました。
「ともにいこう」という、このキャンプの名のとおり、子どもたちはお互いを思い、
繋がり、自分たちが未来に向けて進むための勇気を得てくれたと信じています。
これからもそんなつながりを大切に生きていって欲しいと願っています。
今回のキャンプを全面的に支援して頂いた三菱商事株式会社様を始め、
神戸市社会福祉協議会、生活協同組合コープこうべ、そして多くの企業の方々
からご支援を頂き、この場をお借りして感謝申し上げます。