投稿日: Sep 20, 2011 5:29:32 AM
7月末継続して行われた南三陸町の児童支援活動”夏”の最終を飾って‘YMCA Camp”が大崎市田尻町加護坊山にある四季彩館他で行われた。南三陸町の児童の参加者数は37名(志津川小2名、入谷小7名、伊里前小19名、名足小1名、戸倉小8名)、指導者陣は神戸YMCAより坂本孝司スタッフ他リーダー3名、名古屋YMCAよりリーダー4名、他ボランティア支援センターより2名の10名、キャンプ総数は47名という規模で行うことができた。
四季彩館のある加護坊山からは遠くは仙台まで見渡せる素晴らしい環境でした。
初日9月17日は、台風と秋雨前線の影響か天気のはっきりしない中、志津川湾の北側と南側の2方面からの子どもたちをPick Upし、四季彩館までの招待した。迎えに行った場所は、港地区、枡沢、平成の森、伊里前小学校、入谷小学校の北回りと戸倉中学校、横山、柳津、南方の南廻り。全37名の子どもたちと指導者たちを乗せ、午後3時30分、ようやく四季彩館に到着した。四季彩館を初めて目にする指導者たちがほとんどで、誰もが環境にあっとうされた。YMCAでおこなうキャンプ同様、グループ分けがあり、グループリーダーと子どもたちが一堂に集まり、顔を合わせたのも、この到着時が初めてだった。普通ではありえないリーダーと子どもたちの初対面の光景は面白くも愉快であった。3日間、生活を共にするリーダーという存在も初めてという子どもたちも多く、最初は静かな雰囲気でのキャンプスタートも10分も経つと、YMCAのキャンプになっていた。子どもたちとリーダーたちの元気な声がこだまし始めた。自己紹介、グループ名決定といつの間にか時間が過ぎ、お風呂タイムを挟み、夕食は豪華ハンバーグ料理。夜は、リーダーたちによるナイトプログラムが行われ、ゲームで楽しんだ。初日は、寝付けない子どもの姿もあったが、移動時間の長かった1日を無事終了した。日常から非日常をスタートさせた1日目であった。
2日目は、心配していた天気も回復し晴天の朝を迎えた。前日までの天気と台風、秋雨前線には勝てなかったが、はるか遠くの七つ森、奥羽山脈まで見渡せた。
2日目は、体験Day。近くのロマン館でそば打ち体験とソーセージ作りを行った。初めての体験という子どもたち、リーダーたちは殆どでそば打ち体験では、誰もが鼻やおでこに蕎麦粉を付けて汗を流した。たった今、自分たちで打ったソバが昼食となった。全8テーブルそれぞれがそれぞれのソバとなり、子供たち、リーダーたちの胃袋を満たした。昼食後は、晴天の芝生を走り回る子、パークゴルフをたしなむ子と様々であったが、そば打ちのグループ行動が功を奏したか、一夜同じ屋根の下で生活したことが功を奏したのか、午後1時からのソーセージ作りには全員綺麗な手と体で集合した。ソーセージ作りは誰もが作る作業よりも出来上がりに夢をはせていた。豚肉100%の元を豚の腸に詰めるという本物のソーセージ作りは子どもたちの目を、午前以上に真剣身をもたせた。ただし、腸詰にする前の豚肉からはだれもが完成品を創造できない様子であった。その場でも、子供たちの笑い声は絶えず、何を行っても、どんな苦労であっても楽しさに変えることのできる子どもたちのパワーを大人たちは感じた。
四季彩館に戻ったのは午後3時。何をして遊ぶかと子どもたちとリーダーたち、グループで決めた。全員が原っぱに出かけていき、段ボールソリとゴロゴロに興じた。坂本リーダーの考案でブルーシート滑りも見事であった。グループごと入浴タイム、豪華なカレーライス定食。そして、ナイトプログラムはキャンプファイヤーであった。初対面のリーダーたちが2番で企画したファイヤーは多くの子どもたちが初体験。良い思い出となったと思う。流石の2日目の夜は、文字通り爆睡の子どもたちであった。
最終日9月19日、秋雨前線には勝てず、雨の朝と迎えた。それでも子どもたちは元気。雨の中、原っぱへ出かけ、段ボールソリに興じた。プレゼントと思い出作りのYMCATシャツにサイン会が始まったころには、リーダーたちは目頭が少しずつ潤み始めていた。一人でも多くの子から、一人でも多くのリーダーからサインを集めようとする光景は、いつものキャンプの風景でした。リーダーたちにとっては貴重な思い出に、子供たちにとっては貴重な思い出と体験になった3日間でした。最後のお別れ会は、子供たちはまだ”お別れ”の意識がなかったようですが、名古屋、神戸から協力いただいたリーダーたちにはとても意識せずにはいられない状況でした。多くのリーダーたちから子どもたちに贈られた言葉は、「元気をくれてありがとう!」「素敵な笑顔をありがとう!」「素晴らしい経験をありがとう!」「また、会おうね!」でした。この言葉を子どもたちが小さなハートで思いだすのはきっと、帰宅してからでしょう。
四季彩館を出発し、集合時と同じルートでそれぞれ解散します。本当に最後の別れになり、抱き合う子どもたちとリーダーたちの姿、光景には感動を与えられました。
参加された37名の子どもたち、参加を快く受け入れてくれたご家族、保護者の皆さん、子どもたちに参加を促していただいたそれぞれの小学校の先生がた、そして、全国から学業という本業を調整し協力いただいたリーダー、更に神戸YMCAの坂本さん、ありがとうございました。
10月以降も、更に計画していきたいと思います。子どもたち、全国のリーダーたち楽しみに待っていてください。