投稿日: May 27, 2011 5:13:35 AM
5月22日、予てより計画しいました被災地南三陸町伊里前小学校を会場とした『レクレーションDay」を行いました。両校併せて児童数211名のうち、約95名の子どもたちがこの日を待ちわびて参加してくれました。伊里前小学校も津波により1階部分が1m程度浸水し、校庭も体育館も浸水を免れることはありませんでした。当初は会場を校庭としていましたが、8時半ごろから降り出した雨。兵藤校長先生のご厚意で体育館を急きょ開館いただき、仙台YMCAよりのボランティア33名、横浜YMCAよりのボランティア29名、そしてWorld Visionのボランティア10名、そして、主役の子供たち95名がYMCAで準備した送迎バス(払川方面、韮の浜方面、港方面、石浜方面、泊浜方面の全5ルート)で体育館に集結しました。
午前中は、仙台YMCAよりプレゼントのレクレーション大会。学年ごとにグループが分かれての大綱引き、大玉転がし、玉入れで勝敗を競いあいました。当然のように、ボランティアも子どもたちも汗だくになりながら楽しめました。最後は、極めつけの進化じゃんけん。うるさいほどの熱気と元気に校長先生も保護者も、急きょお越しいただいたPTA会長も笑顔でした。子どもたちの元気と笑顔は、周りに元気と幸せと笑顔をプレゼントしてくれました。
昼食は、横浜YMCAのボランティアによる炊き出し、カレーライス、揚げタコ焼き、アメリカンドック、フルーツポンチ。また、横浜YMCAより各種パンも出そろいました。体育館内に敷かれたブルーシートに各々が腰をおろし、子供たち、ボランティア入り乱れての食事となりました。普段は2校の児童が、一か所に座り交流も深まったことと思います。おなかいっぱいに食事を摂ること、摂れることの幸せを感じることができたのではないでしょうか。通常、簡易給食しか食することができない子どもたちも、1日だけ、満足のできる昼食を摂ることができたことと信じたいと思います。
午後は自由遊び。体育館で卓球、竹馬、バレーボール、バスケット、サッカーでまたしても汗を流しました。午後1時、雨が上がったのを見計らって、校庭に出て野球、サッカー、ドッヂボール、アヒルホッケーなど更に汗を流しての活動を行うことができました。校長先生までがバッターボックスに立つほどの盛り上がりでした。
プログラムを終えるにあたり、全国からの善意で集まった体育用品を校長先生と子どもたちにプレゼントし、参加者全員で記念撮影を行い、再開を祈念して終了しました。
伊里前小学校への支援は今後も継続して行われていきますが、今回で第1段階を終えました。校長先生よりは「秋ぐらいに・・・」との希望もいただきました。校庭半分に完成間近の仮設住宅もあり、屋外で200名を超える子どもたちが十分楽しめる環境でもない状況はこの数年は続きます。町内の平野部は全てが津波により被害を受けていることから、子供たちの遊ぶスペースは学校生活ではありません。そんな子どもたちのサポートを秋に、どんな形で行うことができるのか校長先生と相談しながら準備を進めたいと思います。
南三陸町で被災した小学校は伊里前小学校、名足小学校ばかりではありません。戸倉小学校と戸倉中学校も被災し、現在、隣町の登米市の廃校となった小学校に同居し、体育館は避難所となっています。志津川小学校、志津川中学校、入谷小学校、入谷中学校は避難所にもなっています。YMCAで、できることを進めていきたいと思いますので、全国、世界中からの応援、サポートをお願いします。
写真が整理できましたら、写真もアップしますのでお楽しみに。