高機能ASD児に対する認識に関する研究

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ごあいさつ

 私は西南学院大学大学院 人間科学研究科にて、高機能ASD(知的障害のないASD)児の研究をしている今泉佳代子と申します。 特に、高機能ASD児に関わる、保護者、学校の先生、その他相談員などの支援者が、どのように高機能ASD児を認識しているかということに注目しています。このサイトは、私の研究をお伝えするために作成しました。

 子どもは、場面や関わる人によって、気持ちや発揮できる力が変わります。また、関わる人も、立場や所属、個人の価値観によって、子どもの認識が変わってきます。高機能ASD児は、保護者や学校の先生、その他相談員などの支援者など、いろいろな立場からの意見で、合理的配慮や適切な支援につながっていくことがありますが、高機能ASD児がそれぞれの立場によってどう認識されているのかということは、あまりわかっていません。そこで、高機能ASD児をとりまく人たちが、どのように高機能ASD児を認識しているのかを、研究で明らかにしたいと思っています。

 私は高機能ASDの方々は、適切な支援があれば通常の社会に適応していく力があると考えています。もし、高機能ASD児に対する立場による認識がどのようなものかということがわかるようになれば、高機能ASD児に対して学校や地域で適切な支援に結びつきやすくなると思います。高機能ASD児に対する認識が違うことがあっても、それぞれの立場での認識わかっていれば連携しやすくなるかもしれないとも思います。

 高機能ASD児のみなさんがひとりひとり個性があり、とても魅力的なことになぞらえて、このサイトのニックネームを『似ているようでちょっと違う葉っぱたち』という意味で「LEAVES」としました。西南学院大学にも蔦の絡まる荘厳な学舎があり、いつも元気な葉っぱたちに励まされています。このサイトが高機能ASDのお子さんたち、保護者のみなさん、学校の先生や相談員をはじめとした支援者のみなさんのお役に立てると幸甚です。

 ただいま、高機能ASD児に関わるみなさんに対する調査を行っております。興味をもたれた方は、下のボタンよりお進みください。

(2022年12月)

西南学院大学大学院 人間科学研究科 人間科学専攻 博士後期課程 今泉佳代子