研究室の運営理念について
当研究室では大腸菌や出芽酵母といった微生物をモデルとし、遺伝学・生化学的手法や共同研究を通じた多角的なアプローチにより、リボソームによるタンパク質合成(翻訳)を中心とした生命現象の原理解明を目指しています。
主な手法・研究テーマには以下のようなものが挙げられます。
質量分析を用いたプロテオミクス解析
Ribosome profiling法などによるリボソームの挙動 (翻訳動態)の可視化
配列情報解析
クライオ電子顕微鏡(Cryo-EM)による構造解析
分子動力学(MD)シミュレーション
次世代シーケンサー解析 (+ 飽和変異解析)
これまでに行ってきた解析の一例
さらに今後10年のビジョンとして、
タンパク質の機能進化や人工デザイン(合成生物学)に関する新たな研究領域にも挑戦し、
開発した技術の社会実装を視野に入れた研究展開を目指しています。
当研究室のテーマは基礎的な遺伝子発現制御の原理探求から、応用的なタンパク質合成の効率化など様々です。
しかしどのようなテーマに取り組む場合も、
生命現象(特に遺伝子発現、タンパク質機能)の奥深さに強い関心をもつ
その関心を出発点として、未解明の現象や課題に本気で取り組む
サイエンスを楽しみながら課題解決に真剣に向き合い、自らの成長を達成する
成長を通じて所属組織や社会に貢献できる人材となる (三方よし : 自分よし、相手よし、世間よし)
以上を達成できるよう、環境と機会を提供できる研究室運営をしたいと考えています。
学部生の方へ
他大学からの編入について
他大学からの修士課程、博士課程編入についても受入可能です。
岡山大学の奨学金制度、日本学術振興会、JST SPRINGなどについて相談承ります。
主な設備
ProFlex PCR system サーマルサイクラー 2台
MiniAmp Plus サーマルサイクラー 2台
Nanodrop 1台
クリーンベンチ 2台
純水製造装置 (Milli-Q reference + Elix UV5) 1式
オートクレーブ (LPS-700, LSX-500) 各1台
震盪培養機 (BR-23FP) 4台
震盪培養機 (BR-21UM) 2台
震盪培養機 (BR-43FL) 1台
ラックインローター式遠心機 MDX-310 3台
ラックインローター式遠心機 MX-305, 300 各1台
大型遠心機 Suprema 21 1台
卓上超遠心機 (Beckman OptimaTLX) 1台
iBright 1500 (発光/蛍光検出) 1台
TECAN infinite F Nano+ プレートリーダー 2台
アスピレーター (BioSan FTA-1を拡張) 4台
超音波破砕機 (Branson SONIFIER 250) 1台
エバポレーター + 冷却トラップ 1式
製氷機 (HOSHIZAKI) 1台
乾燥機 + 乾熱滅菌機 各1台
サーモミキサー (BioSan) 3台
ルンバ 1台
昇降デスク + オフィスチェア 8組
研究設備
実験室 / 居室
担当講義
出席、講義(実習)への取り組みを重視した評点をしますので、
欠席される際には事前の連絡をお願いします。
講義
生物学入門 II (講義番号: 059406)
第二学期 水曜 3,4限
基礎生物学 2 a (講義番号: 058403)
第三学期 火曜 1,2限
分子遺伝学 I I B (講義番号: 059420)
第四学期 水曜 3,4限
実習
生物学実験 B (講義番号: 059460)
第三・四学期 月曜、木曜 5-8限 (1月担当)
実習で用いた蛍光タンパク質