RNA生物学研究室への研究室配属についてのQ&A
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飲み会や研究室旅行などのイベントはありますか?あるとしたらどれくらいの頻度ですか?
あんまないですね。思い起こせば新歓ジンパ(10月)、忘年会(12月)、送別会(3月)は毎年やってますが、それ以外は不定期になんかあったらお祝いとかするぐらいでしょうか。ラボ旅行は今年初めて学生さんたち企画しているようです。Photosを参考にしてください。
結果を出せる研究者とそうでない研究者の違いは何だとお考えになりますか
研究環境の違いとか、やっている内容が自分の適正にあっているかどうかとか、運とか、いろいろあると思いますが、夢中で没頭している方はみなさん良い仕事をされているし逆もまた然り、とは思います。
中川先生は月に何本ほど論文を読まれるのでしょうか。 またRNA研の学生方は月に何本ほど読まれるのでしょうか。
論文を隅から隅まで読むことはあまりなくて、ザッとabstractとintroduction、discussionを流し読みして情報を得ることが多いです。そういうレベルのサーベイだと、一日あたり数本目を通す感じですかね。学生さんは、人によるのではないでしょうか。あんまり読んでない感じがする人もいるし、よく勉強しているなあという人もいます。
マウスを使うことは多いですか?
横井さんと米田さんは基本的にはマウスは使っていません。僕の仕事は多かれ少なかれマウスを使っています。
すみません、RNA研究室とは関係ないのですが… すごく興味を持っていてどうしてもやりたい分野があるのですが、北大の薬学系研究室にはそれを扱っている研究室がありません。学部生のうちは妥協して他の分野に取り組むしかないのでしょうか…
一般論としては、北大内外にとらわれず、やりたいことをやっている研究室の門を叩いて、それからどうするかを考えるのがベストだと思います。その一方で、坐学と実学のギャップは想像以上に大きいところはあるので、つべこべいわず研究室に入って手を動かしてから考えろ、話はそれからだ、と言う人もいるでしょう。いずれにせよ、いやいややるのではなく、これを選んだ、という道を歩めば良いのではないでしょうか。
GPAは最低どのくらい必要でしょうか。
年によるのでなんとも言えませんが、第一志望のひとばかりではないですね。個人的には研究室配属はGPAで決めるようなものではないとは思いますが。。。
他の研究室との交流というか、関わりや議論の機会はあるのでしょうか。
一般論として、近年では研究テーマが一つの研究室の中におさまることは稀なので、むしろ他の研究室とのタイトな共同研究をベースとして仕事を進めていくことが多いです。よくよく考えるとほとんどのテーマが北大内外との共同研究で進めてますね。北大内では遺制研の廣瀬研とは非定期で合同仕事セミナーをしているほか、低温研の山口さんのところの学生さんが雑誌の輪読会に参加してます。薬学部内での交流は今のところあんまりないですが、そのうちいろいろ共同研究などしていけたら良いなあとは個人的には思っています。
ケミカルバイオロジー系のところに進みたいのですが、RNA研は生物と有機の比は何対何くらいでしょうか。
有機合成はまったくやってません(ドラフトすらない)。ケミカルライブラリーのスクリーニングは米田さんがやっておられて、ヒット化合物の構造展開を共同研究で有機のラボにお願いして、そこで合成された化合物の構造活性相関をバイオのアッセイでしらべる、というような仕事は実際に進んでます。
横井さんの実験で用いているメダカは何ですか?種類が色々あると思うのですが、種差はあるのでしょうか。
基本的にはヒメダカ系統をもとに実験的に作製されたメダカ(drR系統)を使っています。兄妹交配を20世代以上繰り返し、遺伝的バックグラウンドがほぼそろっているため、個体差が少ないという特徴があります(それでも環境要因なのか、エピジェネ要素なのか、個体差はありますが)。なので、種差についてはあまり検証していません(インドネシアのメダカが配偶者防衛するかはわかりません)。
ただ、日本のいろいろな地域から採集した野生メダカを使った研究もちょっとしていて、行動に系統差が見られます(詳しくは7/11にお話します)。
例年RNA研の倍率はどのくらいでしょうか
年によります。定員いっぱいの6名が配属された時もあれば、定員に満たない年もありました。ラボができてから過去3年の実績は、定員4+2のところ、4+2, 4+0, 2+2です。
海外大学院留学や他大学院進学については積極的に送り出して頂けるのでしょうか。また英語での推薦状は書いて頂けますでしょうか。
自分のやりたいことを実現するためにベストの道を選ぶのは自然なことです。学部と同じ大学院に進学しなければならないというルールはありません。海外の大学院であれば推薦状は当然英語になるでしょう。 進路にかかわらず、研究室に配属されてから身につけなければいけないこと、やらなければいけないことは、同じだと思います。
3年後期の配属前(2年生〜3年前期ごろ)から研究室に通う人はいますか?また希望すれば通わせて頂けるのでしょうか?
今のところそういう人はいません。意欲がある人はもちろん大歓迎ですが、今の薬学部のカリキュラムだと講義と実習がびっしり詰まっていて、それを休んで研究室に来る、というのを認めるわけにはいかず、実質的に無理かなという気はします。夏休み期間とかなら対応できるかもしれません。
Pythonにとても興味はあるのですが8/25頃まで試験等他の勉強があるため、8/25日以降か後期過程に集中講義等を開いて頂くことは可能でしょうか。
チューターの方の雇用期間が6・7月なのでとりあえずその日程で開催しているようですが、今後もいろいろな形でプログラムを提供していきたい(どのような形がベストか模索中)とのことなので、新しい情報が入り次第分生IIのHPあたりでおしらせします。
PythonやRなどは目的というよりはツールですので、具体的にデータを解析したり可視化したりするときになってから覚えるのでも全然遅くはありませんが、学部生の早い時代にプログラミングに対してある程度親近感を持っておくことはとても大切なことだと思います。edXなどの海外の無料プログラムなどを利用するのも良いかもしれません。
土曜日実験できるとありましたが、土曜日は基本的には全員が研究室に来ているのですか?
僕は土日は基本ラボに来ないのでよくわかりませんが、たまに来たときには1、2名、ちょこっと来て帰る人を見かけます。細胞や動物を飼っている人は土日に一回ぐらいは様子を見に来たくはなるでしょうね。
学部時代に英語の論文を書くことは本人次第では可能なのでしょうか
下の方にも書きましたが、研究室に配属されれば研究者の仲間入りです。学部生であるか、ポスドクであるか、あるいはスタッフであるかは関係ありません。良い結果にたくさん出会うことができれば当然論文にまとめることになるでしょう。ただ、一般的には、生物系かつ実験系の分野の場合、スキルを十分に身につけた研究者でも論文にまとめられるだけの結果に出会えるまでに平均で2年ぐらいかかるのが常です。個人的にはあまり焦らなくても良いとは思います。
土日も実験できますか?
平日のdaytimeに実験を終えられるのが理想ですが、できます。また、マウスのプラグチェク、メートのセットアップ、培養細胞のメディウムチェンジ、大腸菌コロニーのピックアップ等々、30分ほどで作業がおわり、しかもそれをやらなければ一日実験が遅れてしまうものを土日にもってくるのが実験を早く進めるコツ、ではあります。
薬剤師国家試験の合格率はどれくらいですか。 試験が近くなれば研究より勉強を優先させてくれるのでしょうか。
ラボができたのが4年前なので、今年の6年生が初めての受験となります。なので合格率はデーターなしです。そもそも北大はみなさん優秀なのでほぼ100%合格しているのでは。研究より試験勉強を優先させるかどうかというのは僕が決めることではなく本人が決めることではないでしょうか。僕自身は、模擬試験が始まり卒研発表が終了する頃からはほぼエフォート100%で受験勉強にとりかかる、ということを想定しています。
研究の進捗報告や論文紹介などのディスカッションはどのくらいの頻度で行われていますか
毎週木曜日の16:00から、論文紹介、プログレスレポートをそれぞれ別の人にやってもらっています(1時間ぐらいづつ)。ラボ全体の人数にもよりますが、だいたい1年で2、3回はまわってきます。ディスカッションは随時です。最初の頃はつきっきりの指導になりますが、実験を覚えてくれば、結果が出た時、実験がうまくいかない時に話し合う感じでしょうか。僕についた学生さんには、毎週、簡単な進捗状況を報告してもらっています。あと、金曜日に、30秒-1分ぐらいでその1週間の出来事を全員に話してもらうようにしています。それと関連して、必ずしも義務にはしていませんが(実験等が忙しかったらそちらを優先)、月〜木、12:20-12:40の時間はお茶部屋で英語のセミナーのYoutube等を見るようにしています。これまでのリストはこんなかんじ。
配属されたらすぐ研究テーマが与えられるのですか?
はい。まずは研究室全員が研究内容を発表するセミナー(9月最終週もしくは10月の第1週)に出席してもらい、それから約1週間後を目安に、誰がどの研究テーマに従事するのか、ということを話し合いで決めてもらいます。研究はナマモノなので10月の時点でどの研究テーマがベストなのか、現時点では確定していませんが、随時こちらにアップしていこうかと思っています。研究室に配属された日から研究者の仲間入りです。
基礎知識があまりないのですが、研究室に入ってからやって間に合いますか?
どのレベルの知識を基礎知識と呼んでるのか分かりませんが、基礎知識がなければそもそもその研究室が自分の興味に合うことをやっているのかどうかも分からないのでは?一般論ですが、しっかり基礎知識をつけてから研究室を選んだほうが良いと思います。技術的なことは研究室に入れば自然に身につきます。
学生の院への進学状況、院生の就職率・就職先が知りたいです
昨今の傾向と同じで、修士にはほぼ全員進学、博士課程にはいかない、という感じでしょうか。博士課程に行った方がその後の民間就職でより活躍できるのではないかと思われる人もいますが、謙虚というかなんというか。博士課程への進学を考えている学生さんは応援します。ただし、全員が向いているわけではないと思うので、実際に研究活動を始めてみて、進路を決めれば良いのではないかと思います。就職先に関しては、今初めての学生さんが就職活動中で、だいたい希望通りのところに決まってるようです。製薬系研究所の研究職もいます。
コアタイムはありますか?
コアタイムは設定していませんが、研究室に配属されるということは基本的には社会人になるということだと理解してください。僕は大体8時に来て18時過ぎに帰ります。スタッフも皆大体そんな感じなので、その時間を外すと、スタッフから実験を学ぶことができない、ということになります。スタッフがいない夜遅くまで働くことはできればやめてほしい(事故が起きた時に対応できない)。早く帰ろうと思えば早くから始めないと終わらないので、朝が遅いのも推奨しません。
6年制の学生はいますか?
います。みなさんとても生産性が高いです。
毎年、長期休暇中に一ヵ月くらい連続で休みはもらえますか?(海外旅行とかをしたいです)
やりたいことがあればどうぞ。研究は結果が全て。