子供の習い事としてピアノをはじめ音楽が良いとはよく聞きますが、実際に発達に影響が出るのか、いつから習えばいいのか、何歳の時に何を習えばいいのか、多方で迷われている方も多いと思います。
今回は音楽が子供に与える影響と、それぞれの年代で最適な音楽教育や楽器はなんなのかをご紹介します。
世界的な音楽教育機関 <School of Rock >は、音楽を学ぶことは子供の脳の発達に良い影響があるとしています。具体的には
・初期の言語発達
・感情のコントロール
・記憶力、集中力の向上
・協調性、異文化に対する意識 など
その他にも身体能力の向上など、様々な面に期待ができるようです。
前述の通り、音楽は子供の成長に多大な影響を与えることが研究で明らかになっています。ここでは、音楽が子供の脳にどのように作用し、年齢別にどの楽器が最適かを詳しく解説します。
この時期、子供の脳は感覚入力とリズムの認識が強まります。音楽はこの発達をサポートし、視覚、聴覚、触覚など異なる感覚を統合する能力を養うことに効果があります。
また音楽に対する興味を育む大切な時期でもあり、子供向けの歌や音楽を聴かせたりシンプルで安全な楽器がおすすめです。
⚫︎カスタネット : 小さな手でも扱いやすく、リズム感を育てるのに最適。
⚫︎シェイカー : 軽く振るだけで音が鳴るため、リズムを楽しめます。
⚫︎ドラム : 大きな音を出すことで、音楽の楽しさを実感できます。
他にも音楽に合わせて体を動かすリトミックや、少しメロディのついた言葉遊びも興味を持つ子供が多いようです。
何かを教える、ではなく興味のままに歌って動いて楽しませてあげましょう。
この時期には、少し複雑な楽器に挑戦することで、音楽の基礎を学び始めることができます。
協力することも覚え始めるので、6歳頃にはコールアンドレスポンスのある歌を交代しながら親子で歌うのも効果的です。
また、アメリカの医学者であり人類学者でもあるR.E.スキャモン(1883-1952)によると神経系は5歳頃までに成人の80%ほど発達するそうなので、その頃までには音楽に合わせて体や指先を使う習慣をつければ脳の発達に良いとされています。
楽器は以下のものがおすすめです。
⚫︎ピアノ : 指先を使うことにより簡単なメロディを演奏することで、音楽に対する理解が深まります。※全身のバランス感覚が発達するのは4歳から、絶対音感を会得したければ5歳までに、骨格が安定するのが6歳頃、脳の発達を考えると6歳までにピアノを習い始めるのが良さそうです[引用:Study Hackerこどもまなび⭐︎ラボ |ピアノは何歳から始めるべき?脳科学から徹底的に考えてみた。]
⚫︎バイオリン : 幼稚園児向けには、縮小版のバイオリン(1/4サイズなど)が適しています。弦を触ったり音を出したりすることで、音楽への興味を持つことができます。
⚫︎ギター : 簡単なコードを学ぶことで、音楽の構造を学ぶ第一歩になります。
他にも、まだ体が小さくピアノを弾く際の指先への負荷が心配な方は、鍵盤打楽器(マリンバなど)で音階を学び、音楽への興味を育てるのも良いでしょう。
7歳以降は複雑な音楽や楽器の技術を学ぶことで脳の様々な機能が活性化し、論理的思考を育むことや、チームワークを学ぶことに役立ちます。
特にチームワークに関しては、スポーツをする時と同程度にチームとしての取り組み方を学ぶことが出来るようです。
他の子供達や親、教師とのアンサンブルやセッションをすることが効果的です。
この時期におすすめの楽器は
⚫︎ドラム : 複雑なリズムパターンを学ぶことで、空間を認識する力やタイミング感が鍛えられます。これは数学や科学の理解にも役立ちます。
⚫︎フルート : 適切な指導の元、適切な楽器・練習時間であれば肺へ負担のない状態で、息のコントロールを通し正しい呼吸法を身につけることが可能です。また、それにより免疫力・集中力・体力の向上、リラックス効果による情緒の安定も期待できます。
上記の楽器以外にも、6歳以前に取り組んでいた楽器や歌を更に専門的に学び始めるにもとても良い年齢です。技術力の向上を通して音楽への理解を深め、より一層音楽を楽しむことが出来るでしょう。
中学生以上になると音楽は自己表現の重要な手段となります。
そしてグループやバンドで演奏することで友情を育むだけでなく、お互いを注意深く観察することで自分とそれ以外を区別し、個々のアイデンティティーを所有・成長させます。
それ以外にも記憶と言語スキルを発達させる脳機能の向上や、規律や忍耐を教えることにも役立ちます。
おすすめの楽器は以下の通りです。
⚫︎ギター(アコースティックやエレキ) : 自分の音楽的なスタイルを見つけることで、創造性や自己表現の力が育ちます。
⚫︎管楽器 : 目・指・呼吸・上半身の筋肉それぞれを連動させて演奏しなければいけないことから、集中力や注意力、記憶力の向上が期待出来ます。
肺活量や呼吸法が向上することで感情のコントロールが、吹奏楽やバンド演奏を通して協調性や自己表現を学ぶ事でコミニュケーション能力など社会的スキルが向上するでしょう。
その他に作曲や即興演奏で創造性を育むにもとても良い時期です。近年ではDTM(デスクトップミュージック:コンピューターを使った音楽の作成や編集)も身近なものとなっていますので、気軽に取り組むことができます。
もちろん気ままに創作するだけでなく、音楽理論などを学びながら更に高い知識とスキルで作曲に取り組むことで論理的思考の育成や解像度の高い自己表現にも繋がります。
【参考文献】 Effects of Music on Child Development | School of Rock
このように音楽は子供の脳の発達に多くの良い影響を与えます。
年齢に応じて適した楽器を選ぶことで、子供の成長をサポートできます!そして、お子様に最適な音楽教育を提供することで、音楽を楽しみながら脳の発達を最大限に活用し、豊かな成長を促しましょう♪
当音楽教室もお子様のレッスンのご用命などいつでもお待ちしております!
現在開講していないものでも是非ご相談ください♪