ひつじ書房 定価4800円+税 ISBN978-4-8234-1328-5 ひつじ書房HP
【内容】
文字は二次元の媒体である。しかしながら、それを書いたものが人であるならば、その文章には目、耳、鼻、舌、皮膚という身体器官で感知した要素が含まれていよう。本書は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という五つの感覚、すなわち「五感」から、戯作や和歌、俳諧、歌舞伎、色道、国文学、漢学など江戸時代の文芸を捉え直そうとする試みである。
【目次】
まえがき 五つの感覚について 丹羽みさと
第一章 〈視覚〉 情報の整理と操作
事件を描く―永代橋崩落事件の記録集『夢の憂橋』から 小林ふみ子
七大考弁―見える天体、見えない神々 三ツ松誠
第二章 〈聴覚〉 何をどう聞くのか
幽囚の志士たちが聞いた音―幕末の漢詩より 佐藤温
樽屋おせんの行動原理―『好色五人女』の恋と五感 丹羽みさと
第三章 〈嗅覚〉 匂いが導くその先へ
蕉門と嗅覚表現―記憶の回路を巡って 稲葉有祐
放屁薫香吹寄草 川下俊文
江戸時代極初期の遊郭と香―遊女小藤と吉野を中心に 渡辺憲司
第四章 〈味覚〉 食に込める思い
『春色梅児誉美』の飲食場面 大高洋司
美味を描くという困難 井田太郎
第五章 〈触覚〉 超越する体
恋する身体の皮膚感覚―近世から近代へ 青山英正
「触れる」春画・艶本―仕掛絵・おもちゃ絵 石上阿希
近世の地獄譚と「触覚」の表現―勧化本を題材として 神林尚子
近世文芸と五感―あとがきにかえて 水谷隆之
ひつじ書房 定価3600円+税 ISBN978-4-89476-972-4 ひつじ書房HP
【内容】
近代日本演劇史に〈小劇場演劇〉を位置づけ、その流れを辿る。さらに歴史的観点とともに、現在においてどのような劇団がどのような活動をしているのか、現代の小劇場演劇の諸相についても考察する。また、日本に留まらず世界の小劇場演劇の様相についても概説し、総合的に小劇場演劇について理解を深めることができる一冊。
【目次】
まえがき
I 〈時代〉からみる小劇場演劇
第1章 近代日本演劇史における〈小劇場演劇〉の位相 後藤隆基
第2章 アングラ演劇とその時代 梅山いつき
II 小劇場演劇の諸相
第3章 回想の遠近法、転形劇場と太田省吾と 中村邦生
第4章 クニのレキシを語ること—野田秀樹『贋作・桜の森の満開の下』を読む 嶋田直哉
第5章 “3・11”以後の寓話/フィクション—チェルフィッチュ『現在地』(作・演出=岡田利規) 松本和也
第6章 読解と翻訳—木ノ下歌舞伎試論 日置貴之
第7章 演劇批評の「死滅」に抗うために—一九九〇年代以降の国内的/国際的文脈を振り返って 堀切克洋
コラム 地域の演劇コミュニティを渡る 仲田恭子
III 世界の小劇場演劇
第8章 ドイツ語圏と日本の小劇場演劇 近代劇の原点と同時代性のゆくえ 新野守広
第9章 韓国の小劇場演劇 加藤敦子
コラム 過去と未来をつなぐ演劇 後藤絢子
IV シンポジウム
シンポジウム 小劇場演劇の現在・未来 高萩宏/早船聡/嶋田直哉/後藤隆基 石川巧(司会)