このたび、2026 PCR-connectを開催できますことを、大変うれしく思います。
PCR-connectは、プライマリ・ケア、総合診療の現場から生まれる臨床疑問を、質の高い研究へと育て、国内外に発信していくための場として企画されてきました。日本プライマリ・ケア連合学会が中心となって運営を担い、これまでも、そして今回も、日本臨床疫学会および米国内科学会日本支部の皆さまのご協力をいただきながら、発展してまいりました。
私たちの日々の診療には、患者さんの生活、家族、地域、医療・介護資源、多疾患併存、意思決定支援など、専門分化された研究だけでは十分に捉えきれない重要な問いが数多く含まれています。こうした問いを丁寧に研究課題へと磨き上げ、国際誌掲載レベルの研究として発信していくことは、日本のプライマリ・ケア、総合診療の発展にとって極めて重要です。
今回は、PCR-connectの原点に立ち戻り、オンラインだけでは得がたい出会い、対話、共同研究のきっかけを大切にするため、現地開催、すなわちface to faceでの会を企画しました(ハイブリッド形式)。参加される皆さまそれぞれのニーズに応えられるよう、臨床研究の方法論、統計解析法、AIと研究、リサーチクエスチョンの生成など、幅広いテーマについて、シンポジウムやワークショップを準備しています。
PCR-connectが目指すのは、中級者・上級者だけのための研究集会ではありません。これから研究を始めたい初学者、日々の疑問を研究につなげたい臨床家、研究をさらに発展させたい研究者、そして次世代を育てる指導者まで、それぞれの段階に応じた学びと交流の場をつくりたいと考えています。
本大会が、参加される皆さまにとって、研究の具体的な一歩を踏み出す機会となり、新たな共同研究や人材育成のつながりを生み出す場となることを願っています。現場の問いを、世界に届く知へ。皆さまとともに、その道筋を考え、育てていければ幸いです。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 臨床疫学研究部
松島雅人