身の回りには「化学」があふれています.
家事(料理,掃除,洗濯など)で起きる現象は,ほとんどが化学で説明できます.例えば洗濯によって汚れが落ちる現象は,水にも油にも良くなじむ化学物質(界面活性剤)が,汚れの主成分である油分に引っ付いて,汚れを水に引っ張り出す作用によるものです.
生活に欠かせないモノは,ほとんどが化学によってつくられています.例えば,ビニル袋は石油由来の成分からいくつかの化学反応によってつくられています.手にした製品はほとんどが塗料で着色されており,その塗料は化学的な構造を緻密にデザインすることで色を調整しています.日焼け止めは肌の代わりに紫外線などの有害な光を良く吸収する一方で,肌自身の発色を損なわない透明な化学物質でつくられています.
大学の化学の講義では,身近な現象を化学的な観点から理解すること,また自身の生活や将来の仕事に活かすための基礎的な知識・知性の習得することを目指します.
現在,吉越が担当している講義を以下に示します.
この講義では,基本的な化学実験の実習を通じて,①化学と現代技術との関連を体感しつつ,②実践的な実験技術の習得,③実験結果の論理的解釈・結果のまとめ方,までを学習する.
本講義では,基礎的な化学についての講義をおこなう.シュレーディンガー方程式から原子の構造を読み解き,化学結合がどのように形成されるかを理解する.また,化学において使用される測定の概要を解説する.
この講義は,化学が苦手な方に向けたものである.高校化学の復習ならびに演習を通じて,大学における化学に必要な知識の補完をおこない,また,大学レベルの化学への橋渡しをおこなう.
(学外において)
有機化学
有機化学実験
有機金属化学(分担講義)
錯体化学(分担講義)