一つの番組を作成し放送するまでには、次のような作業を順に行っていきます。それぞれどのような仕事なのか見てみましょう。
一番大切なのは企画です。どういう番組にするのかを時間をかけて考えます。自ら情報を探すのはもちろん、新聞・TV番組・市役所の広報課・学校の予定表などから情報を集めます。時には、取材のおねがいがあったりもします。みんなで意見を出し合い、楽しい番組ができるように努力しています。
企画を元に取材をします。記者とカメラマンがいろいろな出来事を追いかけます。記者は出来事を記録し、カメラマンは様々な角度からさつえいします。雨の日も雪の日も取材をします。約2分のニュースを作るために、何時間もかけて取材することもあります。
取材では、インタービューの話や記者が見たり感じたりしたことなど、多くの情報が得られます。それをもとに、原稿を作成します。気をつけていることは、正確でわかりやすい文章を書く事です。このとき、机の上はいろいろな資料でいっぱいです。
原稿を元に、取材でさつえいしたビデオテープを編集します。わかりやすい映像作りを考えながら、素早く作業を進めます。
映像の内容がニュースの内容と合っているか確認しながら、編集作業を行うようにしています。また、たとえよい映像であっても、同じ人ばかり写っているようなことがないように気をつけて、できるだけ多くの人が写るようにしています。
編集した映像にはテロップを入れることもあります。今では、あらかじめコンピュータを使って文字や画像を作成しておき、映像の中に入れていきます。
次の日の収録の打ち合わせです。原稿と番組の進行を書いたタイムシートがキャスターに届けられます。それを見ながら、ディレクターを中心に、画面の切り替えや時間など細かい打ち合わせをします。
収録するために、カメラの調整・照明の調整・音の調整・ビデオテープのチェック・テロップのチェックなどを行います。
カメラの調整
色(画質)の調整
アナウンサー用イヤホンのセット
テロップの確認
準備調整作業の後、リハーサルを行います。リハーサルといえども、本番と同様に練習を行います。
収録の本番が始まるときには、スタッフの間にきんちょうが走ります。「3・2・1!」ディレクターの合図で始まります。収録が始まると、それぞれの担当者が仕事をこなします。一人一人がうまく結びつき番組が進んでいきます。
「OCT情報交差点」の収録では、三人で機械の操作を分担して行います。一人はディレクターで、番組作りの指示を出します。ディレクター以外の二人は、映像担当者と音声担当者です。
作業は原稿を見ながら進めていきます。早口で話したり言葉をぬかしてしまったりしたら、何度も取り直しをします。決められた時間内におさまるよう、ストップウオッチを見ながらしんちょうに作業を行います。
収録した番組を、何時何分から放送するのかセットします。
制作した番組をこのコンピュータでプログラムします。秒単位で入力をするので、とても神経を使う作業です。
ここでセットすると、ようやくテレビで放送できる状態になります。
プログラムされた送出の情報と、コマーシャルも含めた番組そのものは、この機械の中に保存されています。放送時間が来たら自動的に放送されます。