番組によって違いますが,たとえば2分のニュースを作るのにも,全部で4時間くらいは時間をかけています。だいたい取材が2時間かかります。その次に,原稿を1時間,編集が1時間ぐらいです。
行事や事件によって取材する時間も変わってくるので,毎日同じように働いているわけではありません。いつもこうだとはいえないのはそのためです。土日に出勤することはもちろん,早朝や深夜の仕事もあります。
開局して間もない頃は,少ない人数(3人ぐらい)で情報を得るのにも一苦労でした。取材しても,大垣ケーブルテレビの会社の説明から始めなくてはいけなく,場合によっては「見ていないから帰ってくれ」と取材拒否されることもありました。そのころは,番組に穴をあけずに継続して放送することを,まず第一に考えていました。今では1日あたり1~2個はOCTに情報をもってきていただけるようになり,ありがたいです。
番組づくりは忙しく,夜中の12時に帰るということもざらです。しかし,視聴者の声や番組を見ていてくれるという思いがやりがいになるのです。ちょっと1時間遅くまで仕事をすることで,音声が良くなる,画像が良くなる,番組を少しずつよりよいものにしていこうとがんばれるのです。
「OCT情報交差点」というニュース番組では,各大垣版と池田・神戸版の2通りの地域限定のニュースを作っています。より地域に根ざした情報を提供することが大切だと考えています。池田町や神戸町の人が,いつも大垣市の情報を聞いてはおもしろく感じないでしょう。見ている人には1つの番組ですが,ニュースを作る労力は2倍です。見えないサービスですが,これがわたしたちのサービスなのです。
放送局の仕事(役割)はいろいろあります。たとえば、アナウンサー,記者,カメラマン,などです。東京のテレビ局などは,カメラマンだけでも200人いて仕事しています。それだけカメラマンの仕事も専門的です。OCTは,制作部の人数は7人です。だから,1人でいろいろな仕事をしなくてはいけません。番組の企画をしたり,取材して原稿を書き,アナウンスをする。1人4役も5役もしています。カメラマンしかできないでは仕事にならないのです。病気になる暇もないくらいいそがしいですが,自分の考えた番組を作っていけるというやりがいを感じることができるのもOCTなのです。
調整室,スタジオの他には,営業所(受付とか営業などの事務室),事務室(番組制作部),会議室,ケーブルテレビの送出の機材,インターネットの関連の機械のおいてある部屋があります。