公開日:2024-08-29
通信デバイス管理者:豊田暖太
8月10日から11日に開催されたレスコン2024に出場しました。
私たちは「要救助者とのコミュニケーション」をコンセプトに3台のロボットを制作しました。
今回は星の名前をロボットにつけました!
競技会名:レスキューロボットコンテスト2024
日程:2024年8月10日(土)-2024年8月11日(日)
場所:神戸サンボーホール
チーム数:14チーム
救命ゴリラ!!
チームメンバー:計7名
キャプテン:1名
通信デバイス管理者:1名
オペレーター:2名
スピーカー:1名
エンジニア:1名
ヘルパー:1名
3機体とも、ディスプレイ、スピーカー、マイクを搭載し、要救助者とのコミュニケーションを可能としました。 ディスプレイでは、避難を促すサイネージや、救助の際にどのように救助するかイラストや文字で要救助者に知らせることができます。スピーカーとマイクは、操縦者とロボットで双方向の通話が可能であり、要救助者への声掛けや、容体を聞き取ることが可能です。
1号機のアンタレスは、1階の救助を担当する機体です。
アンタレスの注目ポイントは救助アーム!上下、回転、前後移動することができるため、どの方向、体位であっても救助することができます。
また、アームの幅を変更することができるため、要救助者の体型に合わせることができます。
2号機のアルデバランは、2階の救助を担当する機体です。
2階へ行くにはレスコンの難所である階段を登る必要があります。この階段を登るためにメカナムクローラーを搭載しました。
救助機構は1号機と同じアームを搭載しました。
救助後、要救助者を安全に搬送する必要があり、階段が難点でした。そのため、2階部分から1階部分へベッドをロープで下ろすという策を考えました。2号機では搬送用のベッドをロープで下ろし、1階でそのロープを切り離すことができるようにしました。
3号機のベテルギウスは、2号機が2階で要救助者を救助し、ロープで降ろされた搬送用のベッドを受け取る役割があります。
足回りはメカナムホイールを搭載し、色々な方向へ動かせることで、早く搬送できるようにしました。
前回のレスコン2023へ出場後、反省会にて次年度の予定について話し合いました。予定では、4月前半ではものは出来上がっている予定でしたが、実際は…
本選前日に2号機の機体が組み上がるという緊急事態!プログラム担当がほぼ1日で2号機の制御プログラムを作りあげるという神業でなんとかなりました…
後輩たちには、これを反面教師として、予選、本選までに完成させられるロボット制作、そして進捗管理をしてほしいと思います!
搬入はレンタカーを借りて会場へ向かいました。みんな笑顔ですが、中にはきちんと寝ずに作業をした人も…
本当にお疲れ様でしたm(_ _)m
今回は切羽詰まって泊まり作業をしましたが、来年度は余裕のある泊まり作業をしたいですね。
ハイエース組と電車組に分かれて、会場へ向かいました。いってきます!
ちょうどお盆ということもあり、渋滞に巻き込まれて、大幅に遅れましたが、無事に到着できました。
そして今回の競技会から、搬入の日にネットワークの接続確認の時間が設けられました。私たちのチームは競技会と同じアクセスポイントやハブを導入し、事前に調整していたため、問題なく接続確認できました。通信デバイス管理者としては一安心です〜
搬入後は、三宮の店をぶらぶらと回りました。そしていつの間にか夕食の時間!ちょっと高かったですが、私は牛タン定食をいただきました。美味しかった〜
夕食後、泊まり組は毎年ネットカフェで一夜を過ごします。ネットカフェのアイス食べ放題、私のちょっとした楽しみです。夜に食べるアイスって美味しいですよね〜
競技会は午後からの開催ですが、チームメンバーは朝から大忙し!
まずはロボット検査とテストランがあったため、それに向けて調整しました。
ロボット検査は大きな問題はなく、無事に終わり、そのままテストランを行いました。
このテストランの時間は10分間、フィールドにてロボットを動かすことができ、また直接フィールドを見ることができる貴重な時間です。
競技会が開催される前に、デモ競技というリハーサル的なものを行うのですが、その際に私たちのチームが見本で出ることに!
デモ競技とはいえ、緊張しました。
ドキドキのファーストステージ!
私たちの順番は最後でした。きちんとロボットが動くのだろうかと不安になりながらも記念撮影!
そして前のチームが終わり、次は私たちの番…
さぁ、「救命ゴリラ!!」の出場!
リーダーがプラカードを持って出場しました。
その後は、スピーカーがレスキュー活動に関する考え方等を発表しました。
スピーカーがプレゼンをしている間、ロボットを動かせるように調整し、救助手順について、再確認しました。
カウントダウンの後に、競技がスタートです!
リーダーが指示を出しながら、オペレーターがロボットを操作しました。
オペレーターとロボットは相互の通話が可能であるため、ダミヤンに声をかけながら救助活動を行いました。しかし、BGMにかき消されて、観客側からは聞こえませんでした。
競技中にトラブルが発生してしまいました。
なんと2号機のアルデバランが旋回しない!そしてギアが取れてしまった!なんてこった!
焦っていると、あっという間に10分が経過。レスキュー活動が終わってしまいました…
競技終了後は、活動報告の時間です。
リーダーからは「ダミヤンを救助できなかったが、コンセプト通りに声掛けができたためよかった」とコメント。
そしてなんとファイナルステージへの出場が決定したため、明日に向けて頑張るぞという思いで記念撮影!
結果の詳細については、「競技会結果報告」をご覧ください。
競技会(ファーストステージ)終了後、交流パーティーがあり、メンバー全員参加しました。
各チームのリーダーから一言ずつコメントがあり、私たちのチームリーダーからも発表させていただきました。
他のチームの方々と技術交流ができました。学生以外にも、スポンサー企業の方とお話しできました。
とても勉強になり、良い機会となりました!
セカンドステージの間、昨日動かなかった2号機の調整を行いました。
オペレーターはファイナルステージに向けて操縦練習をしました。競技会の最中は、直接ロボットを見て操縦できないため、カメラの映像を頼りに、操縦することになります。これがまた難しいんです…
控室の中では、無線の電波を出すことが出来ないため、スイッチングハブを2台持参し、有線接続でプログラムの調整や練習をできる環境を作りました。前回のレスコンでは、ロボットを調整をする際に、モニター、キーボード、マウスを接続と、とても大変でした。そのため、今回は楽に調整できるよう、有線LANからVNCで接続したり、ロボットを操縦したり、様々な作業ができるようにしました。結構この構成が良かったので、後輩たちに引き継ぎをしなければ!
ロボットの調整中に、トラブルが発生!
練習中に、「バキッ」と音がして、メンバー全員フリーズ!?
そしてarduinoというマイコン2台がお亡くなりに…
バキッと音がしたのは、アームのアクリルパーツが割れていました。これは接着剤で修繕。マイコンが壊れた理由は、配線の絶縁処理をきちんと行っていないことが原因でした。
なんとかファイナルステージまでには間に合い、一安心です…
さぁ、いよいよファイナルステージです。
どのように救助活動を行うか、最終確認をリーダーが行い、記念撮影!
悔いのないように、頑張ります。
ファーストステージで動かなかった2号機は、順調に動きました。そして、難所である階段をスムーズに登りました。私は3年間レスコンに出場しましたが、今回の2号機が一番上手く階段を登ることができて、感動しました。
ダミヤンを救助しようとしたところ、厄介なガレキがダミヤンの上に乗っかっていました。雑にガレキを退かすと、警告が出てしまうため、慎重に…慎重に…
ガレキと格闘していると、レスキュー活動終了… 残念ながらダミヤンを救助することはできませんでした。
結果の詳細については、「競技会結果報告」をご覧ください。
今回は大きな賞を取ることはできませんでしたが、レスキュー工学奨励賞を受賞することができました。また、階段を上手く登ることができたという実績を積むことができたため、来年度は今回の経験を活かしつつ、苦戦したガレキをどのように退かすか考え、ロボットを制作したいと思います。
授業時間が105分になった影響で、空きコマが少なくなるなど様々な問題があり、活動しにくくなってしまいました。
今後は出場する機体すべて一から制作することはできない可能性があり、機体を改良という形になるかもしれません。
ですが、新たなことに挑戦しつつ、今までと同様、災害について考えながらロボット制作は行います。今後とも応援よろしくお願いいたします!
来年は、レスキュー工学大賞目指して頑張るぞ!!
後輩達よ、期待しています。頑張れ!!!!!
私たちのチームでは、競技会と同じアクセスポイントやハブを導入し、実際と同じような環境を作りロボットを調整しました。(ほぼ私の趣味ですが…)
引き継ぎも兼ねて、このホームページにその様子を公開したいと思います。お楽しみに〜