大阪電気通信大学は、野辺山45m観測実習を実施している数少ない大学の一つです。2·3年生の有志の学生を対象に、天文学の基礎を学びながら観測天体を自分たちで決め、実際に45m望遠鏡を操作して観測します。得られたデータは自分たちで解析し、オープンキャンパス等でポスター発表を行います。学部生の早い段階で、天文学の研究とはどういうものかを体感できる機会を提供しています。そのまま、研究室に配属されれば、野辺山45m望遠鏡を使った卒業研究も可能です。
観測実習の様子。所長による望遠鏡内部の紹介ツアーもあります。
前田研究室では、学生自身の手で電波望遠鏡を製作し、天の川銀河の水素ガスが放つ「21cm線」の観測に取り組んでいます。21cm線は、宇宙に最も多く存在する水素原子が放つ電波で、これを観測することで銀河内の水素ガスの分布や運動を知ることができます。パラボラアンテナやソフトウェア無線(SDR)など比較的安価な部品を使い、望遠鏡の製作から観測・解析までを学生自身が一貫して体験できる実習となっています。
天の川の水素原子ガスが放つ電波を捉える様子。