2024年度生履修ガイド

健康福祉学群

健康福祉学群は、本学の教育目標である「キリスト教主義に基づく教養豊かな識見の高い国際的人材の育成」を基盤としています。その上で、乳幼児から高齢者まで、また障害の有無にかかわらず、すべての人の「健康」と「福祉」について学ぶことを目的にしています。すべての人が健康で幸せな生活が送れるように、専門的な知識とスキルを備えて人々の生活の質の向上に貢献する人材の育成は、少子高齢社会、そして格差社会ともいわれる現代のわが国において、重要な課題といえます。

健康福祉学群の学びは「健康・スポーツ領域」「福祉・心理領域」「保育領域」の3つの領域に分かれ、「健康科学」「スポーツ科学」「社会福祉学」「精神保健福祉学」「実践心理学」「保育学」の6つの専攻があります。いずれの分野でも、高い専門性を持ったスペシャリストを養成するプロフェッショナルアーツの修得をめざします。

各分野での学びを活かした進路では、人と人とのつながりを重要な要素とする、対人援助職が大きな割合を占めます。そこで、お互いを尊重したコミュニケーションを図り、相手の立場に立った理解と支援をめざすカウンセリング・マインドを重視しています。他者の悩みや喜びに共感できる豊かな人間性と、専門知識に基づいて物事に冷静に対応する力を併せ持つ人材は、健康、福祉、心理、教育といった幅広い現場で活躍が大いに期待されます。

本学群では、メジャー・マイナープログラムを活用し、自分が学びの中心として定めた「専攻(メジャー)」に加え、マイナーも必ず選択します。同一分野で専門的な学びをさらに深める、あるいは関連分野にも学びを拡げる、といった学修を主体的に選択することができます。一つの専門分野に限定せず、領域横断的な学びを行うことにより、社会の多様なニーズへの対応が可能になり、進路選択の幅も広がるでしょう。また、健康や福祉の問題に取り組む際、他分野の専門家との連携、協働が求められる今日、本学群で培うコミュニケーション力と、学際的な視点や知識が役立ちます。

学修のプロセスでは、授業で学ぶ知識・理解と、フィールドワークなどによる現場での体験的・実践的な学びを2本の柱とし、二つの間を行き来しながら、社会の課題を理解し、解決への取り組みに参画します。それにより、学園の教育理念である「学而事人」(学びて人につかえる、学んだことを人や社会に役立てる)を、在学中から実践する機会となります。