航空管制は空の交通管理全般に係わります。航空管制は日本全域の航空交通の管理、空域の管理そして国際間における航空交通の調整等を行う為、関連が多く、社会に与える影響も大きなものがあります。その為、航空管制の理解には、航空気象、空港の施設、航空機の性能等、広く航空に関する基礎的な知識や国際標準に加えて、航空交通の需要に対する課題、環境・騒音対策等、行政も含め関連する様々な幅広い観点の知識が必要となります。
本コースでは航空交通に係わる総合的な学修を展開し、幅広い視野とともに論理的に思考する能力、コミュニケーション能力、及び創造力を養い、航空界の発展に寄与できる人材を育成します。
本コースでは航空管制が航空機の運航、空港運営等だけでなく社会的にも大きく影響を与えることから、安全、効率、航空交通流の調整、空域管理、気象や航空機の性能、環境・騒音対策等についての専門知識に加えて、航空管制シミュレーターを使用することにより航空管制の理解を図り、次世代航空交通システム・次世代航空モビリティー・空港運用等と航空交通管理の関連や空港法、行政、組織論、国際標準等に関する知識についても幅広く学び、「国際的センスとコミュニケーション能力」「豊かな教養」と「新たな課題を解決する創造力」の修得を目指すカリキュラムとしています。したがって専門応用科目の航空管制科目群には「管制と気象」「空港と地域の共生」「Safety Management System」「TRM(※)」等の科目を配した学習を行います。また英語力と国際感覚を身につける為、米国の大学において、2年次秋学期に海外研修科目として米国の航空管制業務の体験学習を含めた「フィールドワーク」及び「実用海外英語」の履修を原則としています。
(※)Team Resource Managementのこと。