校長あいさつ

 本校は、地域に開かれた学校のモデル校として、平成15年4月に開校し、本年20周年を迎えることとなりました。

 新しい教育ニーズへの対応と地域との交流を学校経営の柱とし、広々としたワークスペース、バリアフリー施設、地域開放を前提とした体育館の設計などの斬新なつくりをもち、野田市の教育をけん引する役割を担って開校したと言えます。開校当時より、地域との交流を教育の柱とし、田植えに始まり、かかしづくり、稲刈り、芋掘りなどの支援、読み聞かせボランティアの活動などを今日まで継続しています。ひとえに地域の方の学校教育に対する熱い思いの賜物です。また、PTAの皆さんには、バザーや交通安全活動を熱心に活動していただきました。この20年間に幸いにも本校で大きな事故が起きなかったことは、皆さんの日頃の努力のおかげです。

 東京理科大学とは、1年から6年までの理科大特別授業や6年生の東京理科大学訪問を行うなど、様々な交流を深めてきました。東京理科大学の先生方の地域への思いが、交流を後押しし、この後野田市と東京理科大学のパートナーシップ協定の設立につながりました。

 平成23年3月の東日本大震災や令和元年10月の豪雨災害を経て、学校が避難所としての機能をもち、防災教育が重視されるようになりました。特に東日本大震災では、児童を学校に留め置き、一軒ずつ引き渡すなど、的確な判断をしてきたことは先輩教諭の方の児童への思いの強さや冷静な判断を思うと、我々自身も気を引き締めてお子さんを預からなくてはならにとの思いを新たにします。

 令和2年2月末より始まった新型コロナ禍による二度の臨時休校を経験し、同時にICTの積極活用に国が乗り出しました。みずき小学校でもオンライン授業、Googleクラスルームの活用を積極的に行い、ICTの活用技術の向上はもちろん子どもの発表する力や情報処理の能力の向上を図りました。

 今後の教育階の進展については、予測することは難しいと思いますが、みずき小学校においては、地域とのつながりとICTを活用した全国あるいは世界とのつながりを模索し、地域、千葉県、そして日本の反映の力となる人材を生み出し続ける学び舎となることを確信しております。皆様におかれましては、今後とも本校への熱いご支援をよろしくお願いいたします。

8代校長   梅  建