教育プログラム
本教育プログラムは数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムの策定したモデルカリキュラムの分類である「導入」「基礎」「心得」「選択」を網羅し、以下の授業で構成される。物理学:ユニット③人工知能概論、数学:ユニット②コンピュータ・リテラシーの内容はモデルカリキュラムにおける「導入」「基礎」「心得」に相当する。数学:ユニット①数学と物理学:ユニット②物理学実験の一部はモデルカリキュラムにおける「選択」に相当する。
物理学:ユニット③人工知能概論
ガイダンス(社会で起きている変化)
シンギュラリティについて
社会で活用されているデータ
AIとシミュレーション(秋元先生)
データ・AI利活用のための技術
画像診断におけるAI応用(町田先生)
データAIの利活用の現場
医療現場におけるAIの利活用(赤塚先生)
データAI利活用の最新動向
医療における様々なAI化
データ・AIの将来や活用領域
総合討論
数学:ユニット②コンピュータ・リテラシー
ガイダンス、コンピュータと情報セキュリティ
テキスト情報処理、ワープロソフトの基本操作、情報検索と情報の信頼性
数値データ処理、表計算ソフトの基本操作 コンピュータの基礎
アナログ情報とディジタル情報、プレゼンテーションソフトの基本操作
コンピュータネットワークとプレゼンテーション
数学:ユニット①数学
自然科学の数学的基礎
線形代数
確率論・統計学
物理学:ユニット②物理学実験
数値実験の基礎実習 I, II, III(python プログラミング)
行動目標
データ思考がなぜ重要なのかを説明できる。
Society5.0 という言葉について説明ができる。
AI の歴史(第1 次、第2 次、第3 次)について説明ができる。
カーツワイルのシンギュラリティについて説明ができる。
データにはどのような種類があるか、1 次、2 次データとは何か説明できる。
Python の簡単なプログラミングができる。
データを用いたシミュレーションについて説明ができる。
画像処理や音声処理の仕組みについて説明ができる。
ビッグデータについて説明ができる。
データサイエンスのサイクルについて説明ができる。
データAI の利活用領域について具体例を挙げて説明ができる。
データAI の最新動向について説明ができる。
人工知能と医療・医学との関係について説明ができる。
人工知能に関する総合的な議論、発表ができる。
コンピュータのハードウェア・ソフトウエアの役割と位置付けを理解し、適切な操作ができる。
ワープロ、表計算、プレゼンテーションなどの主要アプリケーションの基本操作ができる。
表計算ソフトとデータベースソフトの違いを説明できる。
表計算ソフトを用いてデータをまとめ、表、グラフによる可視化ができる。
ヒストグラム、棒グラフ、折れ線グラフ、散布図など基本的なグラフの作成ができる。
表計算ソフトを利用して、簡単なデータスクリーニングができる。
情報検索サービスを利用して適切な情報検索ができる。
電子メールを利用して適切なコミュニケーションができる。
インターネットシステムの概要、問題点、危険性、使用上のマナーを説明できる。
大学内学術ネットワーク・インターネットの双方について、情報倫理を含む基本的な事項を理解し、安全にかつ適切に利用することができる。
情報セキュリティとユーザ認証について基本事項を理解し、適切に利用できる。
コンピュータウイルス感染とそれに付随して起こりうるトラブルを理解し、説明できる。
確率の様々な定義(算術的・統計的・幾何的・公理的)を説明できる。
条件付確率とベイズの定理を説明できる。
離散的及び連続的確率変数と確率密度関数、期待値・分散に関して説明できる。
様々な確率分布(二項分布・ポアソン分布・正規分布・指数分布、等)を説明できる。
大数の法則・中心極限定理を説明できる。
母平均・母比率・母分散、等の区間推定に関する種々の手法を説明できる。
様々なデータの表現方法(視覚的表現としてのヒストグラム・箱髭図と、数値的表現としての平均値と分散)を適切に使い分けることができる。
2 変量間の散布図と相関係数、回帰直線の違いを説明できる。
相関関係と因果関係の違い、疑似相関、潜在変数といった概念を説明できる。
評価方法
基本的に、行動目標に掲げた項目に関するレポートと小テストを課し、その内容を評価に合算する。数学に関しては中間・期末テストも行い、人工知能概論に関しては授業の最後に人工知能に関する総合的な発表を行うこととし、その内容を主たる評価の対象とする。
評価基準
優 :80点以上。到達目標に十分達している。
良 :70点以上80点未満。到達目標に概ね達している。もう一歩深く踏み込んだ学習が必要である。
可:60点以上70点未満。到達目標にもう一歩のところであるが、個人による更なる努力を期待して、不合格とはしない。
不可:60点未満。到達目標に達していない。もう一度、初めから当該科目を学習し直す必要がある。
修了証
上記プログラムをすべて修了した学生に修了証を交付する。