コ ー ス 実 習 概 要
コ ー ス 実 習 概 要
マウス神経細胞の3D-STED
超解像イメージ
Thy1-EYFP (H-line)マウス
大脳皮質第5層錐体細胞樹状突起
★超解像顕微鏡(STED) 講師:堤 元佐(防衛医科大学校・助教)
細胞・組織中の分子の微細な形や動きの観察を可能にする超解像顕微鏡法。その一種である、誘導放出制御(STED)顕微鏡による観察を実習します。超解像観察のための細胞・組織試料作製、実際の細胞・組織(固定脳切片等を予定)の3次元超解像観察、取得データの画像処理や空間分解能評価などの一連の流れをご紹介します。
★高速原子間力顕微鏡(高速AFM) 講師:内橋 貴之(自然科学研究機構・客員教授;名古屋大学理学部・教授)
生体分子のダイナミクスを観察できる高速AFMの測定技術の実習を行います。(1)生体分子固定のための基板処理、(2)高速AFM装置の光学アライメントの実技、(3)リアルタイム分子動態の画像取得とフィードバック制御の最適化、(4)連続AFM画像データの前処理・構造変化解析・分子運動追跡などの解析手法、の基礎を行います。
★連続ブロック表面走査型電子顕微鏡(SBF-SEM) 講師:大野 伸彦(自然科学研究機構・客員教授;自治医科大学・教授)
細胞内の三次元観察を可能にするSBF-SEM観察のための試料作製、装置の操作法、データ解析法を実習します。(1)固定試料のブロック染色の実技、(2) 樹脂包埋試料からの観察用試料の準備、(3) SBF-SEMからの画像取得の実演、(4)連続電顕画像データのAIサポートツールも併用したセグメンテーションと3次元再構築、などを予定します。
★クライオ電子顕微鏡(Cryo-EM) 講師:村田 和義(自然科学研究機構・特任教授)
クライオ電顕によるタンパク質の単粒子構造解析を実際の操作を通して修得します。具体的な内容としては、試料としてアポフェリチンを用いて、1)タンパク質試料からの氷包埋グリッドの作製、2)凍結試料グリッドのスクリーニング、3)300kV クライオ電顕(TITAN Krios G4)での高分解能電顕画像収集、4)同時にCryoSPARK LiveによるOn-the-fly単粒子構造解析を行います。
※1 超解像顕微鏡(STED)、高速原子間力顕微鏡(高速AFM)はまだ少し空きがあります。
※2 希望のコースを2つまで選ぶことができます。各コース定員制のため、採否を6月末日までに連絡させて頂きます。
※3 参加が決定した方には参加費の振り込み方法を別途連絡させて頂きます。
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日本顕微鏡学会事務局
e-mail:jsm-post@microscopy.or.jp