祝辞

長崎県知事 中村法道 様

 本日は、多くの関係者皆様方のご参加のもと、第61回長崎県歯科医学大会が開催されますことを心からお慶び申し上げます。 日頃から、長崎県歯科医師会 渋谷昌史会長をはじめ、会員の皆様方には、本県の歯科保健医療の推進のために、格別のご尽力を賜りますとともに、県政の推進に対しましても温かいご理解とご協力をいただいておりますことに厚くお礼申し上げます。 さて、長崎県は全国に先んじて人口減少や高齢化が進んでおり、人生100年時代の到来を間近に控える中、県といたしましては、県民の皆様に健康で長生きしていただくとともに、いつまでも元気にご活躍いただけるために様々な施策を推進していくことが益々重要になるものと考えております。そのため、県では「健康長寿日本一の長崎県づくり」を旗印に掲げ、幅広い分野の皆様と連携を図りながら、県民の皆様方の健康寿命を延ばすこととしており、中でも歯・口腔の健康づくりは全身の健康につながる重要な要素の一つとして、各種施策に力を注いでいるところであります。 こうした中、制定から10年が経過した「長崎県歯・口腔の健康づくり推進条例」につきましては、県歯科医師会の皆様方をはじめ、多くの関係皆様方のご協力をいただきながら昨年12月に改正し、健康寿命延伸に向けて、オーラルフレイル対策などの施策を盛り込んだところであり、これまで以上に成人期以降の歯科口腔保健の充実を図っていくこととしております。 今後とも、関係皆様と連携を深めながら、県民の皆様が生涯を通じて、適切な時期に必要な口腔ケアや医療等を受けることができる環境づくりに努めてまいりますので、県歯科医師会の皆様方には、引き続きお力添えを賜りますようお願い申し上げます。 結びに、長崎県歯科医師会の限りないご発展と皆様方の今後益々のご健勝、ご活躍を心からお祈り申し上げまして、お祝いのご挨拶といたします。令和3年9月11日     長崎県知事 中村 法道

長崎市長  田上富久 様

「第61回長崎県歯科医学大会」が開催されますことを、心からお喜び申し上げます。昨今の新型コロナウイルス感染症の影響により、厳重な感染予防対策を講じつつ、細心の注意のもとで歯科診療に携わっておられる皆様におかれましては、日々の心労はいかばかりかと推察いたします。これまでに経験したことがない状況下において、地域医療に大きく貢献されておりますことに、深く敬意と感謝の意を表する次第です。今回、長崎県歯科医学大会をハイブリット形式で開催されますことは、「新しい生活様式」に則るとともに、一般市民にも歯科の情報に触れる貴重な機会となります。口腔の健康状態を保つためには、「毎日の適正なセルフケアと歯科医院での専門的ケアの両方が必須である」ことの周知に繋がるものと思います。 長崎市は今年、長崎港開港450年を迎えるとともに、国際会議場として世界へ向けた交流拠点である出島メッセ長崎の新規開業を控えています。本学会では「スポーツと歯科」というテーマでの特別講演が予定されておりますが、わが国での西洋医学発祥の地である長崎から、新たな情報発信となるものと期待をしております。 長崎市では、少子高齢化が急激に進行しており、健康寿命を延ばすため、様々な施策をおこなっています。食、運動、社会参加のすべてに関連する口腔の健康維持は健康寿命の延伸に直結しますし、地域住民が主体となるまちづくりにおいても「健康」は一つの柱と考えておりますので、今後ともご協力をよろしくお願いいたします。 最後に、主催されました長崎県歯科医師会、並びに企画準備をされました長崎市歯科医師会の今後益々のご発展と、ご参加の皆様の益々のご健勝とご多幸を祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。
令和3年9月11日     長崎市長 田上 富久