教授ご挨拶

教授 長谷川 潤一 



 2023年10月より聖マリアンナ医科大学・大学院 周産期発生病態解明学分野で、新たな仕事を始めることとなりました。お仕事関連の皆様におかれましては、引き続きよろしくお願い申し上げます。

 昨今の産科医不足、働き方改革などもあり、昔のように臨床も研究も昼夜休日無くやり続けるというのはあり得ない時代になっています。いかに効率よく結果を出すかが肝要かと。

 一方、いろいろな技術の進歩によって、研究においては、大きなn(対象数)で、きれいなデータで、適切な解析手法でやっていかないかぎり、良い学術研究の成果を出しにくくなっています。ふつうのPCで、だれでも大概のことはできる時代です。

 これからは、日本の中で競い合うのではなく、日本の周産期医療に関わるメンバーみんなで力を合わせて世界に発信していかなければならないと思っております。そこで本講座は、その旗振りの一端を担い、活躍していこうと考えております。

 大学院講座ですので、学位取得を考えている先生ももちろん募集しておりますが、一緒に研究活動をしてくださる教員も歓迎いたします。臨床ありきの大学院講座ですので、産婦人科のお仕事をされる病院は問いません。本講座との関わり方はいろいろあると思います。

 研究内容も臨床、疫学、基礎問わずやりたいことを解明しよう!というコンセプトです。私の経験をすべて伝授いたします。

 また、共同研究も広くやっていくことを目指します。単一施設ではなかなか骨折りの臨床研究も、力を合わせればよりよいものを短時間で結果にできると思います。いままでつちかってきました先生方とのご縁を活かし、さらにそれを繋げるお手伝いをしたいと思います。

 やってみたいけどちょっと~。。。と思う若手の先生がいらっしゃいましたら、遠慮なくご相談ください。いろんな垣根をとって、みんなで学術的喜びを共有するのが目標です。母体救命法普及協議会ができて、昔の変な垣根がなくなって、周産期医療が良くなったように!

 ぜひぜひ、お気軽にお声かけくださいませ!!

略歴

1991年3月 麻布高校卒業(通称:はせじゅんの名がつく)

1998年3月      昭和大学 医学部 卒業

1998年4月      昭和大学 医学部 産婦人科学教室 入局

2002年3月      昭和大学 医学部大学院 外科系 産婦人科学専攻 医学博士号取得

2007年4月      昭和大学 医学部 産婦人科学教室 助教

2009年10月    ボローニャ大学(イタリア) 産婦人科 周産期部門 留学

2011年1月      昭和大学 医学部 産婦人科学教室 助教

2013年8月      昭和大学 医学部 産婦人科学講座 講師

2015年10月    聖マリアンナ医科大学 産婦人科学 准教授

2020年4月      聖マリアンナ医科大学 産婦人科学 教授

2023年10月    聖マリアンナ医科大学大学院 周産期発生病態解明学分野 教授

 

資格

日本産科婦人科学会 専門医・指導医

日本超音波医学会 専門医・指導医

日本周産期新生児医学会 母体専門医・指導医

日本産科婦人科遺伝診療学会・認定医

母体保護法指定医

臨床研修指導医

Fetal Medicine Foundation, London. First trimester ultrasound scan operator

日本母体救命システム普及協議会インストラクター

新生児蘇生法インストラクター

 

役職・委員

日本産科婦人科学会 代議員 2019年~

日本産科婦人科学会 診療ガイドライン産科編評価委員 2020年~

日本産科婦人科学会 周産期委員 2021年~

日本産婦人科医会・常務理事 2020年~

日本医療機能評価機構・客員研究員(産科医療補償制度)2014年4月~

The Journal of Obstetrics and Gynaecology Research. Associate Editor 2013-

The Donald School Journal of Ultrasound in Obstetrics and Gynecology. Editorial Board 2017-

日本超音波医学会・代議員 2014年~

日本周産期新生児医学会・代議員

日本産科婦人科遺伝診療学会・代議員 2021年~

日本母体胎児医学会・幹事 2015年~

日本産婦人科超音波研究会・代議員 2022年6月~

妊産婦死亡症例検討評価委員会・委員 2012年~

日本母体救命システム普及協議会・理事 2015年~

新胎児学研究会 世話人 2016年~

神奈川母性衛生学会・理事 2020年~