センター長挨拶


知財事業推進センター 

センター長 遊道 和雄 

 

 高齢化社会を迎え、より高い日常生活活動性を維持し、健康寿命を延伸させ活力に満ちた社会を育むため、医科大学に求められる主題・使命のひとつに「これまでにない独創的で、新規性の高い有効な医療の開発」があることは自明であります。

 本学では、医学教育・診療・研究活動を通じた社会貢献に加えて、その活動成果としての知的財産を、産・官・学連携を通じて活用し、主体的かつ積極的に社会還元することを目的として知財事業推進センターを運営しております。こうした教育・診療・研究の三位一体となった活動を基盤として、これまでにない全く新しい治療法や医療技術が生み出され、社会に大きな発展をもたらすことを期待しております。

 このためには、本学の有する研究成果、知的財産、研究設備、そして人的資産である学部生・大学院生・全教職員の活動といった全てのリソースを結集するとともに、産官学連携を組織的に推進する体制のさらなる整備と向上が求められています。

 こうした取り組みは、学内の既存のフレームワークを基盤としつつ、有機的かつ横断的に連携し進められていくべきであると考えます。いうまでもなく、研究者、研究グループとしての連携は、大学内に留まらず、国内外の研究機関と建設的な関係を構築し、かつ、可能な限り早急に医療の現場で貢献できるよう、文部科学省、厚生労働省をはじめとする公的機関や企業を包括した産・官・学連携を世界的視野で展開していく段階にあります。

 本学知財事業推進センターでは、研究成果の明確化を行い、知的財産の創出とともに、その活用のための導出に積極的に取り組み、研究成果が一刻も早く社会還元され有効に活用されるべく、医学教育・診療・研究の三位一体の知財戦略を推進して参ります。