マウス骨格筋
電子顕微鏡観察のために試料を樹脂で包埋し、ウルトラミクロトームで厚さ約50〜100ナノメートルの薄い切片を作製する方法です。これにより、細胞や組織の微細構造を電子顕微鏡で詳細に観察することができます。
Inflamm Regen. 2024 Feb 13;44(1):6. doi: 10.1186/s41232-024-00319-4.
Cancer Res Commun. 2025 Jun 1;5(6):1018-1033. doi: 10.1158/2767-9764.CRC-25-0024.
Regen Ther. 2025 Mar 13;29:100-107. doi: 10.1016/j.reth.2025.02.014. eCollection 2025 Jun.
アデノ随伴ウィルス
(Adeno-associated virus; AAV)
Negative染色(ネガティブ染色, negative staining)とは、電子顕微鏡(主に透過電子顕微鏡:TEM)で試料の微細構造を観察するための染色法の一つです。試料そのものではなく、試料の周囲を重金属で染める方法です。ウィルス、エクソソーム、リポソーム、真正細菌の鞭毛、超高分子などが観察対象です。
Liver Int. 2023 May;43(5):1126-1140. doi: 10.1111/liv.15539. Epub 2023 Mar 8.
ヒトiPS細胞を移植したマウス脊髄のシナプス
ヒト抗原を金粒子で標識
電子顕微鏡観察と免疫染色を組み合わせた方法で、特定のタンパク質や抗原の細胞内外の局在を超高分解能で可視化する技術です。金粒子などで標識した抗体を用いて目的分子を検出し、その位置を電子顕微鏡像上で確認します。
Stem Cell Reports. 2022 Jan 11;17(1):127-142. doi: 10.1016/j.stemcr.2021.12.005.
EBioMedicine. 2024 Aug;106:105256. doi: 10.1016/j.ebiom.2024.105256. Epub 2024 Jul 25.
Inflamm Regen. 2024 Feb 28;44(1):8. doi: 10.1186/s41232-023-00310-5.
マウス受精卵の人工核の核膜孔構造
光学顕微鏡と電子顕微鏡を組み合わせて同一試料を観察する方法です。蛍光顕微鏡で分子の局在や動態を捉えた後、同じ領域を電子顕微鏡で高分解能観察することで、機能情報と超微細構造情報を統合的に解析できます。
Commun Biol. 2022 Jan 20;5(1):78. doi: 10.1038/s42003-022-03021-8.
Genes Cells. 2024 Oct;29(10):820-837. doi: 10.1111/gtc.13149. Epub 2024 Aug 14.
J Biol Chem. 2024 Jul;300(7):107430. doi: 10.1016/j.jbc.2024.107430. Epub 2024 May 31.
ビフィズス菌(寒天培地上のコロニー)
材料や細胞の表面構造や組成をナノメートルスケールで可視化・分析する手法です。表面の形態、粗さ、局所的な物性を高精度に評価します。
Nature. 2021 Nov;599(7885):458-464. doi: 10.1038/s41586-021-03832-5. Epub 2021 Jul 29.
Cell Transplant. 2023 Jan-Dec;32:9636897231170437. doi: 10.1177/09636897231170437.
Int Immunol. 2024 Apr 3;36(5):223-240. doi: 10.1093/intimm/dxae003.
ヒノキ花粉(無固定、導電化処理なし)
試料を完全に乾燥・導電化せずに観察できる電子顕微鏡法です。低真空SEMを用い、試料周囲にわずかなガスを残すことで帯電を抑え、生体試料や湿潤試料の表面を自然に近い状態で観察できます。
マウス糸球体(直径 約100 μm)
厚さ90 nmの超薄切片を925枚連続撮影
連続超薄切片をmSEMで高速で撮影し、三次元構造を再構築するための画像を取得します。細胞や組織の超微細構造を高解像度で解析でき、神経回路や細胞間接触などの解析に用いられます。
J Cell Sci. 2024 Oct 15;137(20):jcs262154. doi: 10.1242/jcs.262154. Epub 2024 Oct 11.
マウス小腸
一枚の超薄切片をmSEMで高速・高解像度撮影し、複数の画像をモザイク状に連結して広範囲を観察する手法です。これにより、細胞から組織レベルまでの構造を連続的かつ高精細に解析できます。
Dev Biol. 2020 Aug 15;464(2):137-144. doi: 10.1016/j.ydbio.2020.06.004. Epub 2020 Jun 18.
coming soon
連続した超薄切片を電子顕微鏡で撮影し、その画像をデジタル的に重ね合わせて三次元モデルを再構築する手法です。これにより、細胞内小器官や神経回路などの立体的配置や接続関係をナノスケールで解析できます。
ミナミヌマエビ尾部断面
電子顕微鏡用に作製した樹脂包埋試料の厚さ約0.5〜1 µmの準超薄切片を、トルイジンブルーで染色して光学顕微鏡で観察する方法です。組織の全体構造や切片位置を確認し、電子顕微鏡観察部位を決定するために用いられます。
Sci Rep. 2025 Jan 30;15(1):3797. doi: 10.1038/s41598-025-88221-y.
iScience. 2025 Jan 23;28(2):111885. doi: 10.1016/j.isci.2025.111885. eCollection 2025 Feb 21.
Regen Ther. 2025 Mar 27;29:254-261. doi: 10.1016/j.reth.2025.03.014. eCollection 2025 Jun.
電子顕微鏡観察中に電子線を試料に照射し、発生する特性X線を検出して元素組成を解析する方法です。エネルギー分散型(EDS)を用い、微小領域の元素分布や含有量を定量的に評価できます。