出演者


久田舜一郎(大倉流能小鼓)



能大倉流小鼓方(重要無形文化財総合指定保持者)、日本能楽会会員。西宮市在住。

大倉流15世宗家大倉長十郎師に師事。京阪神を中心に能楽五流の舞台に出演、国内海外公演参加多数。能囃子の可能性と普及に尽力を尽しながら、異なるジャンルの音楽やダンスとのセッションを試み、能の現代性を追求する。2000年現代舞踊家角正之と舞打楽暦ユニット結成。1998年日本文化芸術奨励賞受賞。2007年大阪府知事表彰。

2011年兵庫県文化功労賞受賞。


角正之(動態ダンス)


D.C.P(Dance Camp Project)主宰、TonPlacerプロデューサー、神戸市在住。

ブレヒト演劇ゼミナールを経て、73年騙らぬカラダの沈黙に魅了されダンスを始める。モダンダンスを神澤和夫に師事、84年ソロ活動開始、90年ダンスキャンププロジェクト主宰。96年より音と動きの即興ダンスを開始、2000年集団即興演習プログラムを開発。02年音と動きの即興対話ZOYD.LOGUEを開始。古典能楽久田舜一郎と舞打楽暦ユニット。1991年埼玉国際創作舞踊コンクール最優秀賞受賞。


リチャード.エマート

(一噌流笛/謡)


Richard Emmert

1949年、米国オハイオ州生まれ。アーラム大学で日本の歴史や演劇、音楽などを学び、能のゼミを受講。70年、大学3年時に早稲田大学へ留学し、日本史や伝統音楽について見識を深める。アーラム大学卒業後に再渡日。東京藝術大学音楽学部楽理科に進んで能や伝統音楽を学びつつ、囃子を習う。80年代からは、能の構造を保ちながら英語で行う英語能に取り組むようになり、91年に喜多流「仕舞教士」の免状を取得。2000年、英語能の劇団「シアター能楽(Theatre Nohgaku)」を結成。同団の芸術監督として、能を学ぶ外国人や海外在住日本人らと制作活動に励む。武蔵野大学文学部教授。2019年度小泉文夫音楽賞受賞



中川裕貴(チェロ)


1986年生まれ、作曲、演奏、演出、チェロという素材に原理的に向き合う。チェロを演奏し、広い意味での「声」をその楽器から引き出す特殊奏法、またチェロに物理的に打撃を与える打楽器的演奏や自作の弓を使用する。近年、ライブ/コンサート活動と並行して、インスタレーション作品製作にも取り組む。コンサート活動として、「ここでひくことについて(2019)」@京都芸術センター、「アウト、セーフ、フレーム(2020)」@ロームシアター京都サウスホール(ロームシアター京都×京都芸術センター U35創造支援プログラム“KIPPU”)。またサウンドインスタレーション(展示)+パフォーマンス作品として「Autoplay and Autopsy(2021)」@UrBANGUILD。



環境美術/今村源(オブジェ)


1957年 大阪生まれ、京都市立芸術大学大学院美術研究科修了、ごく普通の日常品に手を加え、不思議なオブジェに作りかえる。作品は進化論や存在論の等身大知的好奇心に貫かれ、近年は“アワや菌糸”をイメージした浮遊感のあつ大規模作品に取り組んでいる。2001~2005年 資生堂ギャラリー[Life/art]、2006年[三つの個展 伊藤存×今村源×須田悦弘]国立国際美術館、[連菌術]伊丹市立美術館、2013年Shizubi Project3[わた死としてのキノコ]静岡市美術館、2017年[ひかりにカエル]ノマルエディション、2018年[起点としての80年代]金沢21世紀美術館 他


音楽監督/川崎義博(サウンド)


日本フィールドレコーダーの草分け的存在。90年衛星放送ST.GIGA開局に携わり、世界各地をフィールドレコーディング、番組,CD作品など制作。97年世界で始めてのリアルタイムで世界の音が聞こえるサイト「SoundExplorer」を手がけ、現在SoundBum,Forest Noteなどに携る。インスタレーションは日本武道館、日本未来科学館、金沢21世紀美術館などで発表。日本科学未来館プラネタリューム作品は詩人谷川俊太郎氏との共同作品「夜はやさしい」など数作品。J-wave番組BulePlanet,VOYAGEなど。

舞踊家角正之とは、毎年新作のダンス作品を発表。ヨーロッパ、韓国などで公演している。

京都市立芸大芸術資源研究センター研究員。


情宣美術和田忠(デザイン)

衣装制作A-Ton

協力・風の舞塾