卒業研究テーマ例

低照度画像補正

照らされている光量が少ないシーンを撮影した画像(図1(左))を補正し、
画像に写っている情報を全て視覚的に確認できる画像(図1(中央))に変換する技術である。
卒業研究では、図1(右)のように輝度値が大きく変化する境界付近で不自然な色変化がしばしば確認されるので、
その抑制に取り組み補正画像の自然さ改善を目指している。

図1 (左) 低照度画像、(中央) 補正画像、(右) 補正画像の赤枠を拡大した画像

特定環境下で撮影された画像のアーティファクト低減

様々な要因により発生した画像の視覚的劣化(アーティファクト)を低減する技術を検討した。
最新スマートフォンで撮影された画像は、高解像度画像への要望とデバイスの物理的制約のせいで、
特定環境下で撮影された場合に様々な視覚的劣化(アーティファクト)が発生してしまう
例えば図2にある様に、夜間に光源が含まれているシーンを撮影した場合、
丸で囲われた領域に見られるとおり実際には存在しないゴーストが発生している。
卒業研究では、図2青丸内に発生している特定のゴーストの低減を対象として、
信号処理を用いて発生領域をおおまかに推定し、深層学習を用いてその低減を目指している。

図2 ゴーストが発生している画像