<ルワンダ研修(アフリカ・テクノロジー&歴史探究)>
1994年、ルワンダで発生したジェノサイドは、100日間で約100万人が命を落とすという、現代史上最も深い悲劇のひとつです。
しかし同国は、その深い分断と喪失を乗り越え、「過去に学び、未来を創る」という国家ビジョンを柱に、和解・復興・経済発展を世界でも類を見ないスピードで実現しました。
今では“アフリカの奇跡”と呼ばれるまでに成長したルワンダ。本研修では、この国を舞台に、急伸するアフリカ経済の現在地と未来の可能性を、実地で総合的に学びます。
① 歴史を直視し、「和解」から学ぶフィールドワーク
アフリカで最も治安が良いと言われる現在のルワンダの姿は、歴史を徹底的に学び、憎しみの連鎖を断ち切るための国家的挑戦によって築かれたものです。
・ジェノサイドメモリアル訪問
・生存者による証言
・「和解」と「許し」をテーマとした対話学習
・国家政策としての平和構築の理解
「歴史と正面から向き合い、未来を創る」という姿勢は、生徒に国家とは何か、人間の尊厳とは何かを深く問いかけます。
② “アフリカのシリコンバレー”で学ぶ未来型社会
現在のルワンダは、政府主導でICT産業を国家戦略の中心に据え、テクノロジーを社会課題解決に直結させる国として世界から注目を集めています。
・行政手続きの完全デジタル化
・ドローンによる医療物資配送(世界初の全国展開)
・FinTech(電子マネー・モバイルバンキング)の急速普及
・AI・データ活用による公共サービス改善
・スタートアップ支援政策と国家レベルのイノベーション投資
まさに、“未来が現在進行形で形になっている国家”と言えます。
③ アフリカ起業家との交流で「世界課題の最前線」に触れる
ICT、AI、データ分析、IoTなど、テクノロジーを探究テーマにする生徒にとってルワンダは最適な学びの場です。
・若手起業家・スタートアップ訪問
・現地大学・研究機関との交流
・ビジネスを通じた社会課題解決モデルの理解
・アフリカならではの課題とニーズを踏まえたイノベーション体験
生徒たちは、「世界の課題は、世界のどこでどう解決されているのか」をリアルに知ることができます。
④ 歴史 × 経済 × 社会 × テクノロジーが融合した“稀有な学び”
ルワンダ研修は、単なる海外研修ではありません。
・歴史の悲劇と向き合う勇気
・経済成長のダイナミズム
・社会復興のロジック
・テクノロジーが切り開く未来
これらが一つの国の中で立体的に結びつき、「世界をどう捉えるのか」「自分は何に挑むのか」といった本質的な問いを生徒に投げかけます。
生徒たちは、過去の苦難を乗り越え未来へと挑戦するルワンダの姿から、前向きに生きる力、未来を創る視野、自分自身の探究を進化させるヒントを確実に得ることができるでしょう。
■ 費用等(授業料と別途)
※以下、2025年8月時点での為替レートで算出した予算となります(変動の可能性あり)。
(a) 米国シリコンバレー最先端研修(1年次8月、6泊8日): 80~85万円
(b) グローバルサウス研修バングラデシュコース(1年次3月、4泊6日): 約35〜40万円
(c) グローバルサウス研修ルワンダコース(1年次3月、5泊7日): 60〜65万円
※LAクラス生は原則、(a)米国シリコンバレー最先端研修と、(b)または(c)のグローバルサウス研修(いずれか1つ)に参加していただきます。ただし、1年間留学プログラムに参加をする場合には、その限りではありません(この場合、希望によりシリコンバレーのみ参加が可能です)。