【バングラデシュ研修(グローバルサウス研修)】 *以下、2024年度実施のプログラムを基軸に記載
本学園の姉妹校があるバングラデシュは、急速な経済成長を遂げ、世界最大級の人口を抱える「グローバルサウス」の中でも特に注目される国です。本研修では、発展の光と影が同時に存在するバングラデシュを舞台に、教科書では決して得られない“本質的な学び”を体験します。
① 海外姉妹校での同世代・異文化交流
姉妹校との交流は、単なる国際交流にとどまりません。「同じ高校生」という共通点を起点に、文化・価値観・社会背景の違いを肌で理解する場です。
・全生徒による英語スピーチ発表
・伝統ダンス交流(日本:ソーラン節)
・SDGs授業(英語)での共同ワーク
・スポーツ交流(クリケット/バドミントン/卓球/サッカーなど)
互いの強み・違いを尊重しながら学び合う経験は、生徒の視野を大きく広げます。
② “極度の貧困”を五感で理解し、解決策を学ぶ
バングラデシュの発展は、決して一方向の成功物語ではありません。急激な経済成長の裏側には、取り残される人々、環境問題、労働課題が存在します。
▼ 主な学びのプログラム
・スラム街視察と住民との対話
→ 数字では見えない“生活のリアル”と向き合う
・縫製工場と川の汚染調査
→ “私たちが着る洋服”と“途上国の貧困”のつながりを学ぶ
・グラミン銀行訪問(ノーベル平和賞:ムハマド・ユヌス氏)
→ マイクロファイナンスが世界の貧困をどのように変えてきたか
→ 「社会課題をビジネスで解決する」概念を理解
ここで生徒たちは、発展の二面性とともに、「問題解決に向けて人類がどんな挑戦をしているのか」を多角的に学びます。
③ 現地の生活・宗教・文化を“身体で”理解する
現地の一般家庭を訪問し、宗教施設を見学し、地元の交通手段で移動する。こうした体験は、異文化理解を“知識”ではなく“感覚”として深く刻みます。
・生徒の自宅訪問(家族と交流)
・素手での現地食体験(文化理解)
・鶏の屠殺の見学(食と命の関係を考える)
・モスク訪問と礼拝後の質疑応答
・ローカル交通体験(リキシャ移動/木造ボート乗船)
宗教・文化・日常を体験することで、価値観の多様性と人間の強さに触れます。
<“人間の幸福”とは何かを問い直す旅>
急成長を遂げる都市のきらめきと、貧困地域の厳しい現実。その両方を体験する中で、生徒たちは気づきます。
・物質的豊かさだけが幸福を決めるわけではないこと
・コミュニティのつながりがどれだけ人を支えるか
・“Well-Being”とは何かという本質的な問い
2024年のプログラム(上記)に参加した一人の参加生徒は、こう語りました。
「教科書では絶対に学べない体験が、ここにはある」(高校2年女子)
バングラデシュ研修は、社会構造・文化・価値観・幸福の本質を立体的に理解し、自らの生き方を見つめ直す“人生で忘れられない学び”となります。
■ 費用等(授業料と別途)
※以下、2025年8月時点での為替レートで算出した予算となります(変動の可能性あり)。
(a) 米国シリコンバレー最先端研修(1年次8月、6泊8日): 80~85万円
(b) グローバルサウス研修バングラデシュコース(1年次3月、4泊6日): 約35〜40万円
(c) グローバルサウス研修ルワンダコース(1年次3月、5泊7日): 60〜65万円
※LAクラス生は原則、(a)米国シリコンバレー最先端研修と、(b)または(c)のグローバルサウス研修(いずれか1つ)に参加していただきます。ただし、1年間留学プログラムに参加をする場合には、その限りではありません(この場合、希望によりシリコンバレーのみ参加が可能です)。