日時:2023年11月16日10時–12時
場所:情報科学芸術大学院大学[IAMAS]+オンライン(Zoom)
講師:ジャン=ルイ・ボワシエ(Jean-Louis Boissier)、リリアン・テリエ (Liliane Terrier)
モデレーター:大久保美紀
通訳:ペルティエ・ジャン=マルク
1985年、ポストモダンの提唱者であるジャン=フランソワ・リオタールが芸術監督を務めた、ポンピドーセンター(パリ)での展覧会「Les Immatériaux」は、メディアアートの展覧会として歴史上最も重要な展覧会の一つである。しかし、展覧会はある意味神話化され、その重要性が深く理解されてきたとは言えない。「Les Immatériaux」は2023年7月よりポンピドーセンターで再構築展として開催中である。1985年の展示に参加したJean-Louis BoissierとLiliane Terrierという2名のアーティストを招き、本展覧会を軸にメディアアートの30年の軌跡を思考し、未来への視座を問う。
日時:2025年2月10日13:30–15:30
場所:情報科学芸術大学院大学[IAMAS]+オンライン(Zoom)
講師:ジャン=ルイ・ボワシエ(Jean-Louis BOISSIER)、ベアトリス・セルロン(Béatrice Selleron)、竹内創
モデレーター:大久保美紀
コメンテーター:吉岡洋
通訳:ジャン=マルク・ペルティエ
ジャン=ルイ・ボワシエ氏による(digital)Soba Chokoは、様々な創意工夫から生まれる独創的で個性的な作品に開かれたシナリオであり、伝統的な技法とデジタル技法を組み合わせて、日本の伝統的な「蕎麦猪口」に似た磁器製、あるいはより一般的な陶器製のカップを収集・製造する。この実験的な芸術プロジェクトは、特定の対象物に焦点を当てたケーススタディであり、学際的、比較的、横断的なアプローチを確立する可能性を秘めている。
IAMAS ARTIST FILE #10「繭/COCOON 技術から思考するエコロジー」(2025.01.10-03.09, 岐阜県美術館)では、(digital)Soba Choko の歩みを24章で総括するインスタレーションが展開されている。
この研究会では、このプロジェクトのモデレーターの一人、ナンシー国立高等芸術デザイン学校教員のベアトリス・スレロン氏を招き、デジタルと伝統の技法をめぐるプロジェクトについて議論する。プロジェクト当初より参加する竹内創氏に協働について紹介いただき、美学者の吉岡洋氏にコメントをいただく。