[R6.7.3掲載]
学校課題の整理は、通常「中間反省」「年度末反省」の2つの大きな会議で行われます。中間反省会議はだいたい 10月頃、年度末反省会議は2月頃に行われるケースが多いと思いますが、この2回だけではせっかく見えた課題の整理に時間がかかり、しかも解決が次年度に先送りになりがちです。そこで羅臼高校では「年中無休でいつでも学校課題を教職員から指摘してもらい、すぐに改善できることはたとえ年度途中でも躊躇なく改善する」という方針に切り替えました。これを実現するために作成したのが「ここが問題!」です。Googleフォームを使った簡単な仕組みですので、どの学校でも今日からすぐに導入可能です。
①言うまでもありませんが、せっかく回答をいただいたのですから、管理職は迅速に対応しなければな りません。毎日の回答チェックも管理職の仕事。フォームに回答があった場合、メールで通知を受け取ることができますので、自分のメールアドレスをそこに設定しておくとよいでしょう。
②「会議での協議可能」という回答については、翌月の職員会議で取り上げる等の対応をしていけば、も しかしたら中間反省会議などは廃止できるかもしれません。もしくは廃止まで行かなくても、「ただ不平不満を言うだけの長い会議」という昭和的な反省会議を脱却し、建設的な協議ができる場に刷新できるかもしれません。
③反省会議での協議事項は、通常は「分掌や学年団ごとに組織見解として述べる」というルールに基づき提出されるものですが、これにより教職員は「反省会議のための部会、学年会」を何度か開くこととなり、 会議の負担が増大します。そこで羅臼高校では、こういった分掌部会や学年会までをもすべてフォーム 化(あるいはチャット化)してしまい、反省会議前の部会等が1回で済むように、作戦を立てています。「ここが問題!」はどちらかと言うと教職員個々人が日常的に感じる「なんかヘンだ」と思うようなことを、管理職に伝えてもらう場として想定しています。
④たとえば Google カレンダーに「学校課題解決カレンダー」を設定し、スケジュール管理をしながら学校課題がどこまで解決しているのか、進捗状況を GWS 上で教職員にグラフィカルに周知する、という方法も考えられそうですね。