ゲノミクス時代の文化進化
松前ひろみ 先生(東海大学 医学部)
12月4日 13:00-14:00
概要
本発表では、ゲノム進化の立場から文化進化について議論する。ヒトのゲノム史は、過去20年のゲノム解析技術の飛躍的向上により統計的に極めて詳細な記述が可能になった。一方で、ヒトらしさを特徴づける行動・文化・社会の進化との関連は、方法論的な課題や文化進化メカニズムの複雑さが相まって、大きな謎が残っている。近年、文化進化の分野において再考されている遺伝子-文化の相互作用は、遺伝学のエビデンスが十分に蓄積されているとは言いがたい。そこで文化進化とゲノミクス研究の相乗効果の展望について参加者と議論したい。
(参考)松前先生のご研究については、下記のサイトで紹介されています。
https://www.brh.co.jp/publication/journal/102/rp/research02/