◆午後 ポスターセッション前半1
※(数字)はパネル番号
マリ共和国への衣類支援プロジェクト
環太平洋大学・岡山県立岡山操山高校・玉野市立荘内中学校・津山市立高野小学校が連携して、マリ共和国の子どもたちに直接衣類を届けることを目標に活動している。小学校では大学の方々による国際協力の意識を高めるための講演を行なった。中学校では活動のための資金を得るためにワークショップを行い、高校では古着の寄付を募った。集めた衣類を必要とする人に届け、生活支援に役立てることを目指している。
屋根の色によって起こる局所的な温暖化
局所的な温度変化の要因に屋根の色が関係しているのではないかと考えた。そこで、画像の黒色の割合を解析するアプリを作成するとともに小型のソーラーパネルと白熱電球を利用して太陽からソーラーパネルが受ける熱を再現して実験を行った。そこから何%受熱量が上がると何℃温度が上がるかを調べ、それが局所的に温暖化にどれくらい影響しているかを調べる。
アレロパシー効果を利用して除草剤をつくろう!
植物のもつアレロパシー効果を利用して、環境負荷の少ない除草剤をつくろうと考えた。実験方法としてサンドイッチ法を採用し、レタスの種子の発芽率、胚軸、幼根の長さを測定した。木についている状態のモミジ、ヤマボウシ、ハナミズキ、サクラの葉を切り取り、実験に用いた。結果、発芽率自体は抑制されなかったが、全ての植物で胚軸と幼根の成長は抑制された。除草剤ほどの効果はないが、成長抑制効果があることが検証できた。
赤系ブドウへのLED照射が果実着色に及ぼす影響に関する研究
岡山県では、近年の夜温上昇によりブドウの着色が不良になる「赤熟れ」と呼ばれる生理障害が多発している。着色を向上させる方策はいくつかあるが、コストや効果、環境への影響の面で実用可能な技術の開発は進んでいない。学校で効率的な着色向上技術を検討していたところ、LED光照射がブドウ果実の着色に寄与するという先行研究を目にし、その効果の検証および実用化に向けて本研究を行うこととした。
トウガラシの国産化
全国的に少子高齢化が進み、農業においても後継者不足が問題となっているため、高齢な農家でも軽くて簡単に栽培できる品目としてトウガラシの国産化に着目した。また、国産トウガラシのシェアは現在数%であり、大半が輸入品であるため、輸入リスクを回避することにも貢献できると考えている。そこで、農家に役立つ栽培マニュアルの確立や廃棄される青トウガラシの商品開発を行い、トウガラシ栽培の普及を目指して活動している。