◆午前 ポスターセッション前半1
※(数字)はパネル番号
非水溶性有機物質の電気分解
我々は、非水溶性有機物質を水と有機物の両方と溶け合う物質(エタノールやアセトンなど)を加えることにより電気が分解可能になることを発見し、その方法や、電圧、液性、電極などの反応条件について研究を行った。この研究は有機物の反応における生成物の制御や環境負荷の低減に役立つと期待される。
持続可能な動物園を目指して―動物福祉と環境保護の両立に関する考察-
近年、動物園では動物福祉の向上と環境保全の両立が求められている。本研究では、日本における持続可能な動物園づくりに向けた飼育方法のあり方を考察することを目的とした。文献調査に加え、京都市動物園において飼育方針や環境配慮に関するインタビューを実施した。その結果、動物の行動特性を考慮した展示や、資源活用の取組が進んでいることがわかった。これらを踏まえ、持続可能な動物園のための改善策を提案する。
幼児の食品における3秒ルールの検証
落ちた食品を3秒以内に食べると安全であるという3秒ルールを検証した。対象は特に食事をこぼしてしまう幼児の食べ物とし、どのような食品がこぼしても安全であるかを比較した。乾燥したせんべいと湿ったせんべいで比較した結果、水分量や秒数は菌の繁殖量と関係せず、両方とも一般生菌数が5000 個/g を下回ることから食べても安全ということが示唆された。
ads.txt を用いた広告構造の透明化によるフェイクニュース拡散抑制の試み
フェイクニュースによる被害が後を絶たないのは広告収入による利益構造がその発信を支え続けていて、「儲かる仕組み」が根底にあることが原因ではないか、という仮説を立てた。そこで、私たちはこの不透明な資金提供の実態を受け手に示すため、広告のads.txt に着目し資金の透明度を可視化するブラウザ拡張機能の開発を行いその有効性を確かめる実験を生徒からのアンケートや聞き取りをベースに検証しようと考えている。
地域の未利用資源「竹」を用いた地域活性化に関する研究
竹は高い機能性を持つが繁殖力が強く管理の手間が多くかかり、放置によって耕地を脅かす存在として間伐材の利活用方法の開発が急務となっている。岡山県南部では温暖な気候を生かした果樹の栽培や、地の利を生かした養鶏が盛んであることから、未利用資源である竹を用いて農業、畜産分野における活用方法の開発および生産品を用いた地域活性化を目指して本研究を行った。